ルーク・コーネット

「自分のプレーをすることを心がけた」

現地514日、セルティックスはニックスとのカンファレンスセミファイナル第5戦を実施。負けたらシーズン終了かつ、第4戦で大黒柱ジェイソン・テイタムが右アキレス腱断裂で戦線離脱という大ピンチの中、底力を見せ127-102と快勝した。これでシリーズはセルティックスの23敗となっている。

前半を互角の展開で終えた第3クォーター、セルティックスは攻守でニックスを圧倒。オフェンスでは積極的なアタックにより、このクォーターだけでフリースローを18本も獲得した。ディフェンスでは5ブロックのルーク・コーネットを中心に強烈なプレッシャーをかけ、ニックスのフィールドゴールを20本中5本成功に抑える。

こうして第3クォーターで32-17のビッグクォーターを作り出したセルティックスは、第4クォーターも勢いを維持して大差で勝利した。

セルティックスのビッグマン、コーネットは26分出場で10得点9リバウンド7ブロックと大暴れ。セルティックスはテイタムの欠場に加え、クリスタプス・ポルギンギスが体調不良でわずか12分出場という状況だったが、第4戦に8分しか出場せず、スタッツなしだった伏兵コーネットがこれを救った。

この試合で34得点を挙げたデリック・ホワイトもコーネットを絶賛する。「彼と一緒に吠えていた。彼のそういう姿を見るのは楽しい。彼は常に正しいポジションにいた。7ブロックはすごいことだ。チームが必要としている時、信じられないステップアップを果たしてくれた」

コーネット本人は、「この状況でプレーできる機会を得たことに感謝している。大きなインパクトを与えることができた。スペシャルなことで、今日はとても楽しむことができた」と自身の活躍を振り返る。

また、テイタムの大ケガに「感情の揺れはあった」と認めるが、気持ちを切り替えて今日の試合に臨むことができたと言う。「昨日のミーティングでJB(ジェイレン・ブラウン)とアル(ホーフォード)が素晴らしい話をしてくれた。おかげでチームがこの状況でどうプレーするべきか理解できた。チームがハードにプレーしていくように、2人が導いてくれたと思う」

さらにコーネットは、「負けたら終わり」という状況でも平常心でプレーできたことが良かったと続けた。「自分のプレーをすることを心がけ、多くのエナジーを出すことができた。みんながステップアップし、チームが1つになってアグレッシブにプレーできた。次の試合で異なる役割が求められても同じメンタリティーでいく。コーチが求めた役割にベストを尽くすだけだよ」

ちなみに、いつも以上にシュートを高確率で決める選手の状態を『ホットハンド』と評する。これはブロックにも当てはまるかと聞かれたコーネットは「データとかはよくわからないけど、そうだと僕は信じている」と語った。引き続きコーネットが、ショットブロッカーとしてホットハンドを維持できると、セルティックスの大逆転劇はより現実味を帯びてくる。