ブラッド・スティーブンズ

今オフはアービングとロジアーがフリーエージェントに

東カンファレンスの優勝候補と言われたセルティックスは、大躍進を遂げたバックスにカンファレンス・セミファイナルで敗れた。

昨シーズンのプレーオフでは、カイリー・アービング抜きでも若いタレントの力を結集して最高のサプライズを起こしたセルティックス。今シーズンはレギュラーシーズンを東の4位で終えたとはいえ、プレーオフに照準を合わせてチーム力を高めてきた。ペイサーズとのファーストラウンドを無敗のスウィープで終えた彼らにとって、1勝4敗での敗退は完敗と言っていい。第5戦を終えて、指揮官のブラッド・スティーブンズは「私の仕事が悪かった」と、敗退の責任を一身に背負った。

「思っていた以上にやられてしまった。改善が必要だ。多くの場合は折れないチームが勝つものだが、我々はあきらめてしまった。バックスは攻撃の手を止めなかった」

「これまでヘッドコーチを務めてきた中で、今シーズンが最も苦しいシーズンだった。私の仕事が悪かった。シーズン終盤にもチームとして最適な状態を見いだせなかったのなら、それはコーチの責任だ。どうすればもっと良い対応ができたのかどうか、これからじっくり振り返りたい」

一足早くシーズンオフを迎えることになったセルティックスだが、今後は来シーズンに向けた決断をすぐにでも下していかなければならない。カイリー・アービングがフリーエージェント、テリー・ロジアーが制限付きフリーエージェントになる他、アンソニー・デイビスをペリカンズから獲得するという噂もある。

試合後の会見で去就について聞かれたアービングは、「ボストンを優先したい。でも、今は家族と過ごして、普通の生活を送りたい」と語るに留まった。

アービングは残留よりも移籍に気持ちが傾いているとの報道もある。また、今シーズンは出場時間が減少したロジアーの獲得に関心を示すチームも出てくるだろう。2018-19シーズンを悔しい形で終えたセルティックスは、激動のオフを迎えそうだ。