タイリース・ハリバートン

延長の残り40秒から8-0のランでひっくり返す

現地4月29日、ペイサーズはバックスとの第5戦を戦い、オーバータイムにもつれる激闘を119-118で勝利。4勝1敗でファーストラウンド突破を決めた。

ペイサーズは第1クォーターでわずか13得点と出だしで大きく出遅れるが、ここから徐々に追い上げる。第4クォーターは一進一退の攻防となるが、互いに決め手を欠いてオーバータイムに突入する。

オーバータイムではバックスが先手を取り、残り40秒で7点リード。これで勝負ありかと思われる中、ペイサーズの怒涛の反撃が始まる。アンドリュー・ネムハードが3ポイントシュートを決めると、さらにトラップディフェンスからスティールを奪取。これをタイリース・ハリバートンがレイアップへと繋げてバスケット・カウントをもぎ取る。さらに直後、バックスが痛恨のターンオーバーを喫すると、残り10秒からのオフェンスでハリバートンが再びドライブからレイアップを沈め、劇的な勝利を収めた

ペイサーズの大黒柱ハリバートンは、26得点9アシスト5リバウンド3スティール3ブロックの大活躍。オーバータイム終盤に連続でビッグショットを静めたハリバートンだが、第4クォーターまで調子は決して良くなかった。そこから立ち直り。最後にエースの本領発揮に至ったのはチームメートのおかげと感謝する。

「第4クォーターではイージーシュートをいくつか外してしまった。少し落ち込んだけど、チームメートが勇気づけてくれた。勝つチャンスはまだあるし、僕を信頼していると言ってくれた。みんなが僕を立ち直らせてくれたんだ」

また、残り40秒から8-0のランによる逆転勝利を成し遂げたことについて、「ドリュー(ネムハード)が大きなスリーを決め、トラップから重要なスティールをした。僕たちはここ一番で必要なプレーを遂行できた。シーズンを通して逆境から建て直す力があることを証明してきた。華麗な試合ではなかったかもしれないけど、勝利をつかんだ」と、チームの底力に自信を見せる。

先日、『The Athletics』は匿名の選手投票でハリバートンが最も過大評価されている選手という結果を報じた。それが間違いであることを、彼はプレーオフの大舞台でしっかりと証明した。