
アンソニー・エドワーズ「彼がこの試合のMVPだ」
4月1日、ティンバーウルブズはアウェーでナゲッツと対戦し、ダブルオーバータイムまでもつれる激闘を140-139で制した。これでティンバーウルブズは44勝32敗。ウェスタンカンファレンスの順位は7位だが、6位のグリズリーズと同率、5位のウォリアーズと0.5ゲームにつけた。
序盤はナゲッツが21-5のビッグランで先手を取ったが、ティンバーウルブズがすぐに盛り返し、譲らない展開のままダブルオーバータイムへと突入。ティンバーウルブズは残り17秒1点ビハインドからのオフェンスで痛恨のターンオーバーを喫し、万事休すと思われた。
しかし、スティールしたナゲッツのラッセル・ウェストブルックは、ボール保持でなくレイアップシュートを選択し、これをミス。さらに、終了間際にティンバーウルブズのニキール・アレクサンダー・ウォーカーが3ポイントシュートを放つと、ウェストブルックがシューティングファウル。九死に一生を得たティンバーウルブズは、ウォーカーがフリースロー最初の2本をしっかりと決めて逆転し、劇的な勝利を収めた。
この試合、ティンバーウルブズは前のピストンズ戦での乱闘騒ぎによってナズ・リード、ドンテ・ディビンチェンゾの主力2人が欠場。最後のフリースローだけでなく、ダブルオーバータイム残り32秒に3ポイントシュートを沈めるなど勝負どころでの活躍が光ったウォーカーは、彼らの穴を見事に埋め、45分出場26得点8アシスト7リバウンドを記録した。
試合後、コートインタビューに応じたエースのアンソニー・エドワーズは、「10秒待ってくれないか」とレポーターに言い、ウォーカーを呼び寄せた。そして勝因について聞かれると、「彼が試合を通してビッグショットを決めてくれた。僕たちが必要としている時、彼はクラッチプレーを決めてくれた。そして勝負どころで落ち着いてプレーした。僕が何をやったとしても、彼がこの試合のMVPだ」とウォーカーを絶賛した。
ウォーカーは、チームの中でも屈指のハードワーカーとして知られている。地元紙『ミネソタ・スター・トリビューン』によると、彼は毎朝7時からチーム施設で練習をしているという。彼のこのような姿を見てきたエドワーズは、「僕たちはまだ寝ている時間だ。チーム練習が始まる前、彼は7時から3つのワークアウトをこなしている。僕たちは彼に最大限の信頼を寄せている」と語る。
そしてウォーカー自身も、これまでの積み重ねに自信を持っている。最後のフリースローの場面、残りゲームクロックの確認をするために試合は長時間に渡って中断していたが、その間、彼は次のようなメンタルでいたと振り返る。
「フリースローのことを考えると、決めるか、外すのか2つ可能性がある。もし、外してしまったらと考えもしたけど、ある時から『外してしまったらそれは仕方ない』と思ったんだ。現実を受け入れるしかないとね。ただ、僕は自分のことを信頼している。自分がやっていたトレーニングを信頼している。1日の最後には緊張とかいろんなことがあるけど、その瞬間を楽しめばいいんだ」
これからポストシーズンに入り、選手たちにはより強い精神的なプレッシャーを感じることになる。ナゲッツがエドワーズを徹底マークで抑えに来たクラッチタイムで、ウォーカーが見せた強靭なメンタルとステップアップは、チームにも大きな自信を呼び込んだはずだ。