KJ・シンプソン「望む形でシーズンを終えたい」
ホーネッツはラメロ・ボールが右足首の手術のため、今シーズンの残り試合を欠場することを発表した。ラメロにとって右足首は、2022-23シーズン途中の亀裂骨折などケガを繰り返している箇所。今回は骨同士が接触することで痛みを感じるインピンジメント症候群の治療のための手術を行う。後は4週間から6週間でプレーを再開できるが、すでにポストシーズン進出の可能性のないホーネッツは、半月後にはシーズンを終える。
ホーネッツは現地3月28日のラプターズ戦に敗れ、これで18勝55敗。この試合を前に指揮官チャールズ・リーは、ラメロの離脱についてこうコメントしている。「彼はリーダーとしてこのチームを引っ張るべく、できる限り多くの試合に出場していた。その姿勢を誇りに思うし、だからこそ残念だが、彼はリハビリにも最高のマインドで取り組むだろう。短期間の処置で済む分、オフシーズンの準備がしっかりできる。オフを正しいアプローチで過ごし、成長の努力を怠らないお手本となる姿を見せてくれるだろう」
ラメロにとっては右足首を骨折した2022-23シーズンが36試合、昨シーズンは22試合、そして今シーズンも47試合出場とフル稼働できないまま終わったことになる。今シーズンのラメロは平均32分の出場で25.2得点、4.9リバウンド、7.4アシストを記録。若いチームを統率し、オフェンスを引っ張ると同時に、今シーズンはディフェンスでも成長を見せていた。
ただし、ケガの災難は相変わらず続いた。11月末に左ふくらはぎの肉離れで2週間の戦線離脱。その後は右足首、ふくらはぎ、手首の痛みに悩まされ、今回は右足首だけでなく右手首も手術を行う予定だ。すでにグラント・ウィリアムズとブランドン・ミラーがシーズン終了のケガを負っている。ホーネッツはリーのヘッドコーチ就任とともにメディカルスタッフの体制も一新したが、ケガ人続出の状況は変わっていない。
かくしてホーネッツはいよいよ目標を失うことになったが、まだ9試合が残っている。昨シーズンまでマーベリックスでプレーし、去年の春にはNBAファイナルを経験したジョシュ・グリーンは「自分たちにはプレーオフに行くだけのポテンシャルがあると思うし、みんな本気でそこを目指していた。だからこそ、本来であればプレーオフに向けてモチベーションを高める時期に、この状況はキツいよ」と本音を漏らす。「でも、僕たちは来シーズンに向けた良い習慣を身に着けなきゃいけないし、それは今やるべきことだ。だからそれに集中するよ」
ラメロの離脱で先発のチャンスを得るであろうポイントガードのKJ・シンプソンは、ルーキーシーズンを良い形で終えることに意欲を燃やしている。「プレーオフに進出できないからって全部を投げ出したりはしない。僕ら全員、ここにいるのには理由がある。シーズン開幕時点と変わらない集中力を維持して、自分たちの望む形でシーズンを終えたいんだ」