「自分たちでチャンスをつかまなければいけない」

セブンティシクサーズのポール・ジョージが、自身がホストを務める人気ポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』の配信を中断することを表明した。

同番組は、ジョージがバスケットボールを中心に旬の話題について語ることで人気となっており、オフシーズンにはスター選手がゲストとして出演し注目を集めることも珍しくない。現役NBAのトップ選手であるジョージが、シーズン中にも定期的に配信することは同番組の特徴であり魅力なのだが、彼の本業はバスケットボール選手だ。そしてシクサーズは現在、泥沼の9連敗中とどん底の状態にある。

こういった背景も影響したのか、ジョージは「よりチームに専念するため」と、配信中断に至った理由を明かす。「僕の健康状態は完璧ではない。だから可能な限りコンディションを良くするために、たくさんのことをやっている。このことに集中し、今の状況を変えようとしているんだ。そしてチームをより一つにすることに集中している」

今のシクサーズは、大黒柱ジョエル・エンビードが長期離脱から復帰したと思ったら、再び2試合連続で欠場。主力メンバーが揃うことは皆無で、ケミストリーを構築できずにいる。現在チームは20勝38敗と大きく負け越しており、本来ならば来シーズンを見据えた戦いに入ってもおかしくない。

それでも今の東カンファレンスは、プレーイン・トーナメント最後の切符となる10位のブルズが23勝36敗で、シクサーズとは2.5ゲーム差の射程圏内にいる。ここから巻き返し、8年連続プレーオフ出場の可能性は十分に残っている。

ジョージは「自分たちでチャンスを与えないといけない。1試合ずつを大切に戦い、シーズン終盤にかけて自分たちに何ができるのか見極める機会を得たい」と巻き返しへの意気込みを語る。

チームが苦戦している中、ジョージ自身もここまでケガにより39試合出場に留まっており、平均16.4得点、5.2リバウンド、4.6アシストと、特に得点面で期待に応えることはできていない。ジョージが本来のプレーを取り戻し、自身への低評価を覆すことができれば、自然とチームも上昇気流に乗っていける。