ウォリアーズ在籍8年間で6度のファイナル出場

ウォリアーズは、アンドレ・イグダーラの背番号9を永久欠番とすることを発表した。

『背番号9』はウィルト・チェンバレン(13番)、トム・メシェリー(14番)、アルビン・アトレス(16番)、クリス・マリン(17番)、リック・バリー(24番)、ネイト・サーモンド(42番)に次ぐ、ウォリアーズにとって7つ目の永久欠番。ウォリアーズは2015年、17年、18年、22年とのべ8年間に渡り4度のNBA制覇を達成しており、イグダーラはこの王朝時代の主力メンバーとしては初の永久欠番選手となる。

現在、41歳のイグダーラは2004年ドラフト全体9位でセブンティシクサーズに指名され、NBAキャリアをスタートした。プロ生活初期はシクサーズでアレン・アイバーソンに次ぐ得点源として奮闘。アイバーソンが去った後はリーグ屈指のオールラウンダーとしてチームを支えた。2011-12シーズンまでシクサーズに在籍したイグダーラはナゲッツで1年間プレーし、2013-14シーズンにウォリアーズに加入した。

ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンなど得点力の高い選手が揃うウォリアーズにおいては、身体能力とバスケットボールIQの高さを生かしエースストッパーの役割を担い、守備の要として欠かせない存在に。キャバリアーズを42敗で下し、黄金時代最初の優勝を飾った2015年のファイナルでは6試合で平均16.3得点を挙げ、攻守に渡るハイレベルな活躍でファイナルMVPに選出された。

2017年、18年の連覇時も主力を務めたイグダーラだが、2019年オフにトレードでグリズリーズに放出される。プレーすることなくバイアウトでグリズリーズを去ると、シーズン途中にヒートに加入。シックスマンとしてチームのファイナル進出に貢献した。

新天地でも自身の価値を証明したイグダーラは、2021-22シーズンにウォリアーズに復帰した。過去のような主力待遇ではなかったが、コート内外においてリーダーシップを発揮し、チームを支えて王座奪還に寄与。そして2022-23シーズン終了後に引退した。

イグダーラのウォリアーズ在籍8シーズンの成績は、452試合出場で平均6.9得点、3.8リバウンド、3.4アシストと平凡だが、在籍期間中に6度のファイナル進出と4度のNBA制覇をもたらし、数字に出ない大きな貢献を果たした。そんな彼が永久欠番になるのは当然と言える。