ジミー・バトラー

少なくともトレードデッドラインまでは出場停止に

ヒートがジミー・バトラーに3度目の出場停止処分を科した。現地1月27日のマジック戦に向けた午前中のシュートアラウンドで事件は起きた。バトラーはここに現れたが、マジック戦でベンチスタートとなることを知ると、怒って姿を消したという。

今月に入ってバトラーは「チームに有害な言動があった」という理由によりヒートから7試合の出場停止処分を受け、復帰して3試合に出場したものの、バックス戦の遠征に向かう飛行機に乗り遅れたことで2試合の出場停止を科された。今回はその出場停止が明けるタイミングだった。

ヒートは「今回の出場停止処分は、チームのルールを無視し、チームに有害な行いをして、意図的に義務を怠り続けたことによるもの」と発表し、今回の出場停止が無期限で、少なくとも5試合になると発表している。5試合とはつまり、2月6日のトレードデッドラインまでを意味する。その時点でバトラーのトレードが成立せずに残留した場合、その処遇はあらためて決定される。

ヒートのヘッドコーチを務めるエリック・スポールストラは、最初に騒動が始まった時から「チームの勝利に集中するため、バトラーについての質問には答えない」との姿勢を貫いている。しかし、フロントとバトラーの衝突に指揮官自身は関与していないにしても、バトラーがプレーに関与する頻度を落としてチームの中心から次第に外す采配をし、今回もバトラーのリアクションが予想できたにもかかわらず彼をベンチスタートに回し、ヘイウッド・ハイスミスを先発起用するなど、メディアに探られたくない部分があるのも間違いない。

『バトラー騒動』の勃発から間もなく4週間。そのきっかけとなった現地1月2日のペイサーズ戦からの14試合でヒートは6勝8敗と負け越しており、この混乱の中で結果を残すのは簡単ではない。

タイラー・ヒーローはこう語った。「この状況を普通のものとして感じるようになりつつある。でも、僕らはどんなカードが配られても戦えるよう準備しなければならない」