ケガを不運で片付けず、プロ意識の欠如を指摘する声も
ザイオン・ウイリアムソンは現地1月10日のセブンティシクサーズ戦に出場しない。フィラデルフィアへ向かう遠征の集合時間に遅れたことで、ペリカンズから出場停止処分を受けたからだ。
キャリア6年目を迎えているザイオンは、巨漢ながら爆発的な運動能力を備えており、他の選手には真似のできないパワフルなパフォーマンスを見せるが、ケガの多さが難点。今シーズンは開幕から6試合に出場した後に左ハムストリングの肉離れで2カ月離脱し、現地1月7日のティンバーウルブズ戦で復帰を果たしたばかりだった。
きっちりと身体を絞って臨んだ復帰戦でキレのある動きを見せ、28分の出場で22得点6リバウンド4アシスト3スティール1ブロックを記録。試合には敗れたものの、ザイオンの復活は下位に沈むペリカンズにとって希望となるはずだった。コンディション管理のために翌日のトレイルブレイザーズ戦を欠場し、このシクサーズ戦が復帰2試合目となるはずだったが、つまらない失敗を犯してしまった。
クラブから出されたリリースの中でザイオンは「今回の出場停止処分は自分にすべての責任がある」とコメントしている。「このチームに貢献するため、リハビリに一生懸命取り組んできた。遅刻については言い訳のしようがなく、チームには謝罪したし、ファンにも謝罪したい。僕はこのチームの一員としてもっと良くなれるし、そうなるつもりだ」
ヘッドコーチのウィリー・グリーンは、フィラデルフィアに着いてから「この事態に至るまでにはいくつかの出来事があった。それが今回の処分に繋がった」と語り、この遅刻が一度だけの事件ではないことをほのめかした。それと同時に「彼は自分の失態について謝罪し、責任を取った。我々は今日の試合に向けて前に進む」と語っている。
ザイオンのあまりにも多いケガの多さを不運で片付けず、プロ意識の欠如を指摘する声は以前から多かったが、今回の出場停止処分はそれを裏付けるものとなった。ザイオンとしては心を入れ替えてコート上で汚名返上するしかないが、ようやく良い流れが来ていたタイミングでの『事件』だけに残念だ。