ブルーノ・カボクロ

ベバリーとの共闘でユーロリーグ昇格を目指すことに

ブラジル代表のブルーノ・カボクロはパリオリンピックの日本戦で33得点17リバウンドを記録して決勝トーナメント進出の立役者となると、敗れたアメリカ戦でも30得点6リバウンドと存在感を示した。

パリ五輪で活躍しNBAチームとの契約を勝ち取った選手として、セブンティシクサーズに移籍したフランス代表のガーション・ヤブセレが大きな注目を集めた。カボクロもウォリアーズのワークアウトに参加し、2020-21シーズン以来のNBA復帰を目指したが、最終的にイスラエルのハポエル・テルアビブと契約した。

昨シーズンはセルビアの強豪パルチザン・ベオグラードに所属し、今シーズンも同チームでプレーする予定だったが、カボクロが無断でアメリカに一時帰国したことでパルチザンとの関係性が崩れた。そして、ウォリアーズとの契約を勝ち取れない状況でハポエルへの移籍を決めた。カボクロは「遅めの決断だった」と言う。

「ユーロリーグの終了後、NBAに復帰しようとしたが、最終的にハポエルに行くことを決めた。すべてのチームが選手全員と契約していて、NBAに戻るチャンスはなかった。ハポエルはオファーをそのままにしてくれた。それが私にとって最良の選択肢だったんだ」

カボクロの決断の背中を押したのは、彼らがどんな状況でもオファーを出し続けてくれたことだ。「コーチ、チームの社長、そして私の代理人とずっと話し合いをしていた。NBA復帰に向けてトレーニングをしていた間、彼らはずっと待ってくれた。彼らは扉を開けていてくれたんだ。ここににいることができて幸せさ」

ちなみにハポエルはNBAで12シーズンプレーしたパトリック・ベバリーを獲得したことで話題に。そのベバリーはNBAでロールプレーヤーとして過ごすのではなく、中心選手としてチームを勝利に導くことを選び、ハポエルで活躍を続けている。2人のNBA級の選手が、ユーロリーグ昇格のカギを握りそうだ。