マーキーフ・モリス

ドンチッチとアービングの親交を深めた立役者

マーベリックスが、ベテランフォワードのマーキーフ・モリスと再契約することがわかった。『The Athletic』のシャムス・カラニア氏が、モリスの代理人に確認済みの情報として報じている。今月35歳になったモリスの契約内容は1年契約で、NBAに10年以上在籍した選手の最低年俸となる331万ドル(約4億7000万円)になると見られている。

モリスは2022-23シーズン途中にカイリー・アービングと共にトレードでネッツからマーベリックスに加入。昨シーズンは26試合出場、平均8.3分のプレータイムで2.5得点、1.5リバウンドに終わっている。

このスタッツが示すように今のモリスは、新シーズンにおいても常時ローテーション入りを果たすような戦力として計算されてはいない。それならば将来性のある若手に貴重なロースター枠を与えるべきという考えもあるだろうが、モリスには他の選手にはないリーダーシップがある。ロッカールームでのまとめ役として、最低年俸でモリスを引き留めることができるのはマーベリックスにとって得だ。

モリスの統率力とコミュニケーション能力は、昨シーズンのマーベリックスの結束力を高めるのに大きく寄与した。特にモリスは、ルカ・ドンチッチとアービングの2大エースの関係向上の立役者になったと言われている。

昨シーズン、マーベリックスはシーズン開幕前にスペイン遠征を行ったが、メディアから大きな注目を集め、プライベートでの行動も制限されるアメリカ国内と異なる環境において、ドンチッチとアービングは親交を深めることができた。そして橋渡し役となったのがモリスで、少なくとも数回は3人で夜遅くまで一緒に語り合ったと『The Athletic』は報じている。

新シーズンにおいても、モリスがコートに立つ機会は多くないだろう。しかし、彼の卓越したリーダーシップは、マーベリックスが長いシーズンにおいて直面する様々な困難を乗り越えるための大きな助けになることは間違いない。