日本初プレーもインパクト大な外国籍が加入
本拠地移転に伴い、クラブ名称変更やロゴの刷新など新たな船出を感じさせた昨シーズンは、勝率こそ前年と変わらない29勝31敗で終えたものの、僅差でプレーオフ進出を逃す悔しい結果に終わった。2シーズン続けて上位争いに至らなかった結果を受けてか、今オフはヨーロッパを中心にコーチ経験豊富なプレドラッグ・クルニッチヘッドコーチを招聘。2021-22シーズンから2シーズン鹿児島レブナイズでヘッドコーチ経験があり、日本バスケを理解しているだけに期待は大きい。
選手の編成に目を向けると、長らくクラブを支えた松崎賢人が引退したものの、日本人選手は咋オフ同様に継続路線。新加入はルーキーの藤原瞭我と昨シーズン信州ブレイブウォリアーズでプレーした山本楓己の若手ポイントガード2選手のみとなった。外国籍選手は総入れ替えとなり、プロ2年目となるモリス・ウデゼ、3ポイントシュートが打てるインサイドプレーヤーのネイサン・エイドリアン、スコアリング能力が高いチョンディー・ブラウンJr.と、いずれも初めて日本でプレーする選手が揃った。継続した日本人選手と新外国籍選手の融合で上位を目指したい。
スタッツ
予想スタメン
昨シーズンはトランジションバスケを展開し、ファストブレイクポイントでリーグ3位を記録。ヘッドコーチは変わったものの、このスタイルは継承されていくだろう。ディフェンシブレーティングはリーグ4位と健闘していたため、変わらぬ強度を保っていきたいところ。オフェンス面ではフィールドゴール成功率に苦しんだシーズンだったため、スムースなオフェンスの構築が急務である。ブラウンJr.のアドバンテージを生かすためにも、中西良太やカロンジ磯山パトリックの奮闘がカギを握る。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
道原紀晃
クラブ一筋のフランチャイズプレーヤー。ベテランながら昨シーズン58試合中43試合で先発出場し、平均8.6得点、1.7リバウンド、2.2アシスト、0.7スティールとチームを牽引した。チーム創成期を共にした松崎の引退を受けて、より一層チームを背負う覚悟が見られるシーズンとなるだろう。
【若手選手】
カロンジ磯山パトリック
大学在学時にB3岩手ビッグブルズでプレーした経験はあるものの、昨シーズンより帰化選手としてB2でプロキャリアをスタート。平均15分46秒の出場で6.9得点、4.8リバウンドとインサイドで奮闘を見せた。今シーズンはより多くの出場機会があると推測され、さらなるステップアップが期待できる。
【新加入選手】
山本楓己
選手契約がない時期が続いたものの、昨シーズン信州で念願のプロ契約を勝ち取った。シーズンを通じてローテーション入りには至らなかったものの、11月の京都ハンナリーズ戦では27得点を挙げるなど、力があることを証明した試合もあった。継続選手が多い中、新たなピースとしてフィットすることに期待したい。
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