B2降格も主力の流出は最低限に留め、再起のシーズンへ
これまでも苦しいシーズンを経験する中でどうにかB1に踏みとどまっていたが、昨シーズンは4勝56敗でリーグ最下位に沈みB2に降格した。カテゴリーは変わったが、主力選手の離脱は少なく、積極補強を敢行して戦力は上がった印象だ。
まずは、昨シーズンのB2得点王とリバウンド王の2冠に輝いたユージーン・フェルプスを愛媛オレンジバイキングスから獲得。さらに、得点とリバウンドでともにランキング3位の走れるビッグマン、アーロン・ホワイトを熊本ヴォルターズから加えた。この2人が同時にコートに立つだけでも驚異だが、帰化選手として茨城ロボッツからトーマス・ケネディをも獲得。大ベテランになってきたが、かつてはB2得点王に輝いた実力者だ。
スペイン1部で平均12.2得点を記録した、経験豊富なビッグマンのミッチェル・ワット、そして昨シーズンに滋賀レイクスを最短B1復帰に導いた熱きスペイン人指揮官ダビー・ゴメスヘッドコーチの手腕にも期待がかかる。
スタッツ
予想スタメン
ゴメスヘッドコーチは昨シーズン指揮した滋賀では、しっかり守ったところから素早く攻めるトランジションバスケを志向。走力がある選手も多いことから、富山でも同様のスタイルで流れをつかむ試合が多くなることが予想される。さらに強力なビッグマンの存在で、フリースローでの得点割合も増えることが見込まれる。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
ユージーン・フェルプス
昨シーズンは55試合に出場し、平均22.6得点、12.9リバウンド、2.4アシスト、0.5スティール、1.1ブロックとスタッツモンスターぶりを発揮。出場した全試合で2桁得点を挙げる安定感に加えて、シーズンハイは35得点と爆発力も兼ね備える。日本でのキャリアも長く、安心してゴール下を任せられるプレーヤーだ。
【若手選手】
喜志永修斗
昨シーズンは期待のルーキーシーズンだったが、12月上旬にアキレス腱断裂の大ケガを負い、シーズンアウトとなった。特別指定選手として加入した2022-23シーズンには、ガード不足のチームを司令塔としてB1残留に導いた活躍を見せただけにブースターの期待も大きいだろう。復帰時期は未定だが、再びコート上で躍動する姿を見せてほしい。
【新加入選手】
藤永佳昭
2022-23シーズンのケガで咋オフに手術したものの、回復に時間を要し、昨年11月の再手術の後の3月から復帰。千葉ジェッツで日本一を経験するなど経験豊富なポイントガードだが、直近はケガに泣かされているだけに、キャリア初となるB2での再起を期待したい。
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