「日本人の一生懸命な姿や、思いやりにあふれた日本の文化が大好きでした」
横浜ビー・コルセアーズはラッシ・トゥオビが新ヘッドコーチに就任することを発表した。
フィンランド出身、現在37歳のトゥオビは2002年から選手としてフィンランドリーグでプレーし、翌シーズンから同チームのアシスタントコーチに就任しコーチングキャリアをスタートさせた。2011-12シーズンにヘッドコーチとなり、その後は主にフランスリーグで指揮を執ってきた。今シーズンはセリエA(イタリア)のヴィルトゥス・ボローニャでアシスタントコーチを務め、チームの準優勝に貢献した。
また、2010年に男子フィンランド代表のアシスタントコーチに就任し、以降10年以上にわたってアシスタントコーチを務めた。2022年6月にヘッドコーチに就任し、昨年夏に開催された『FIBA バスケットボールワールドカップ 2023』ではヘッドコーチとしてフィンランド代表の指揮を執り、グループステージで日本代表とも対戦した。トゥオビはフィンランド代表ヘッドコーチとして、今年7月に行われるパリオリンピック世界最終予選にも出場予定で、7月末以降の来日になるという。
トゥオビはクラブのリリースで以下のコメントを発表している。「横浜ビー・コルセアーズでの新しい挑戦が始まることに、とても、とても興奮しています。私のコーチとしての可能性に関心を寄せてくれたことにとても感謝しています。それはきっと、ここ数年のフィンランドと日本の関係が良いものであったからでしょう。私はずっと、日本人の一生懸命な姿や、思いやりにあふれた日本の文化が大好きでした。7月末以降の来日後に、日本についてもっと多くのことを学び、知ることができるのを、とても楽しみにしています」
「バスケットボールに関しては、試合を観に来てくれるすべての人に、私たちの闘志を届けたいと思います。それはコートでの振る舞いや共にプレーする姿、全ての試合で100%の力をチームのために発揮する姿です。勝っても、時には負けても、ファンの皆さまはチームを誇りに思えるはずです。具体的にどのようなチームになるかはロスターが決まってから詳しくお話しできると思います。今の段階で確かに言えることは、我々はチームワークをベースに士気を高めていかなければならないということです。来シーズンはより速く、よりアクティブなバスケットボールをお見せできると思います」
横浜BCの白井英介代表取締役は以下のように、トゥオビの招聘理由を説明している。
「苦しみぬいた今シーズンの結果を踏まえ、単年の選手編成や特定の選手のコンディションによって成績が浮沈するクラブではなく、中長期的に結果を出し続けられる力強いクラブを作っていくために、戦術の引き出しの多寡や選手とのコミュニケーションの巧拙のみならず、クラブと共に成長していく強い意志を持ったエネルギッシュな指揮官の招聘が必要不可欠だと強く感じておりました。トゥオビ氏はまだ37歳と若いヘッドコーチですが、指導者としてのキャリアは非常に長く、ヨーロッパ最高峰のクラブにおいてコーチとして素晴らしい実績があります。また、ユーロリーグ在籍クラブを中心とした欧州有力選手へのコンタクトを豊富に有しており、外国籍選手のリクルーティングにおいても貴重な知見と人脈を持っています。こうしたトゥオビ氏の経験も活かして、中長期的な目線でクラブを次の段階に進めていくこと、横浜ビー・コルセアーズのプレーモデルを確立していくことに強く共感いただき、今回の契約締結に至りました」
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