アンソニー・エドワーズ

「去年と同じ練習をしていたらまた同じことになる」

ティンバーウルブズの挑戦はカンファレンスファイナルで終わった。プレーオフのファーストラウンドではサンズをスウィープで一蹴し、続いては前年王者のナゲッツを相手に『GAME7』を制した。しかし、直近の2シーズンはいずれもプレーイン経由でファーストラウンド敗退、その前は16シーズンでプレーオフ進出が一度きりだったチームには、やはり経験が不足していた。

カンファレンスファイナルで起きたのは深刻なスタミナ切れだった。ナズ・リードはシーズン最後の会見で「シーズンのここまで来ると、100試合近くをこなすことになる。心身ともに準備はできていたつもりだったけど、その壁を乗り越えることができなかった」と語る。

ウルブズではニキール・アレクサンダー・ウォーカーが98試合(レギュラーシーズン82試合とプレーオフの16試合)すべてに出場した。リードはそれに続く97試合出場。その彼ら以上に、スタメンで長くプレーする選手は負担が大きかった。若きエース、アンソニー・エドワーズはレギュラーシーズンでは79試合に出場して平均35.1分、プレーオフでは全16試合、平均40.6分をプレーした。

レギュラーシーズンの平均得点は25.9で、プレーオフではサンズに31.0、ナゲッツに27.7とスタッツを伸ばしたが、マーベリックスとのカンファレンスファイナルでは24.6止まり。得点だけでなくディフェンスでもハードワークを続ける彼は『ガス欠』に陥っていた。

シーズン最後の会見で彼は「残念だけど、こればかりは経験しないと分からない」と語った。「僕はシーズンでこれだけ多くプレーしたことがなかった。プレーオフで3つのシリーズを制し、NBAファイナルを戦うには、それだけのトレーニングをしなきゃいけないことが分かった。だから休むわけにはいかない。準備をしなきゃいけないんだ。何が必要なのかは分かっているよ」

「今シーズンは自分たちに何ができるのか知ることができた。だからこそ、この夏は僕たち全員にとって本当に重要なものになる。みんな個人トレーナーやトレーニングパートナーがいるから、僕からいちいち何か言うことはない。去年と同じ練習をしていたらまた同じことになるのは全員が理解している。僕個人としてもやろうと思っていることはたくさんあるけど、大学1年目は人生で一番コンディションが良かったから、嫌になるほど自転車を漕いだあの時のトレーニング方法に立ち返ろうと思う」

敗退の翌日で、悔しい気持ちはまだ大きいが、エドワーズの一番の思いは「まだプレーしていたかった」だ。「プレーオフの戦いは本当に楽しかった。あの雰囲気の中でやれるのが僕は大好きなんだ。もっともっと戦いが続いていたら良かった、ダラスでの第6戦をやりたかった。でもマブスは本当に強かったし、良いチームだ。来シーズンにまたプレーオフの舞台で競い合うのを楽しみにしているよ」

指揮官クリス・フィンチは「どんなステップも省くわけにはいかない」と語る。「今シーズンは選手たちが本当に頑張ってくれたが、物事が我々に有利に働いた部分もあり、来シーズンの成功が約束されているわけではない。西カンファレンスが激戦なのは来シーズンも変わらないだろうしね。ただ、正しいプレーをして、ファンが誇りを持って応援できるチームを作るという目標は達成できた。ここからはあらゆる部分を調整し、チームをさらに強くしていきたい」