大ベテランのカーターも「コツをつかみ始めている」と称賛
3月1日にステイトファーム・アリーナで行われたブルズvsホークスの一戦は、第4オーバータイムにまでもつれる大熱戦の末、ブルズが168-161で勝利を収めた。惜しくも敗れたものの、ホークスの新人トレイ・ヤングは、キャリアハイの49得点以外にも、特筆的なスタッツを残した。
49得点は今シーズンのルーキーの中で最多で、ホークスの新記録。得点以外にも16アシストを決めたヤングは、1985年1月26日のマイケル・ジョーダン以来初となる、45得点10アシストを上回る数字を残したルーキーとなった。
ヤングは試合後「これまでプレーしてきた中でも最も楽しい試合だった。負けてしまったけど、チームの戦いぶりを誇らしく思う」と語った。
第4クォーターまでで48分、オーバータイム4回で計20分と、68分にも及ぶタフな試合で、ブルズのザック・ラヴィーンと並び56分間プレーしたヤング。その成長ぶりを大ベテランのビンス・カーターが称えた。
「彼にとって一番良かったのは、NBAキャリアのスタートで苦しんだことだ。個人的な意見ではあるけど、ようやくいろいろ理解できるようになって、以前と比べれば落ち着いて物事を見られるようになったと思う。これまでも努力してきたのは知っているけど、今は細かいところまで目を向けられるようになった。ポイントガードは一番難しいポジションで、コーチのような考え方が求められるし、責任も重い。でも今はチームメートに指示を出し、鼓舞している。NBAのポイントガードとしてのコツをつかみ始めているよ」
ちなみにそのカーターもプレータイムは45分まで伸び、45分した選手では史上最年長(42歳)となっている。
新人王争いはマーベリックスのルカ・ドンチッチが頭一つ抜け出したと見られていたが、最近のヤングはドンチッチを上回るインパクトを残している。カーターが言うように、NBAレベルで自分の力を生かす方法が分かったことが好調の要因。残り試合でのパフォーマンス次第では、新人王受賞も十分あり得る。