今シーズンは27勝33敗で東地区6位

仙台89ERSが5月8日、藤田弘輝ヘッドコーチとの契約が満了し退任が決定したと発表した。

埼玉県出身、現在38歳の藤田氏は、2021年に仙台のヘッドコーチに就任し、当時B2だったチームを1年でB1へと導いた。就任3年目の今シーズンは27勝33敗で、東地区6位という結果を残した。藤田氏はクラブを通じて以下のようにコメントしている。

「素敵な仲間たちにたくさん出会い、ともに闘い、ともに成長し、カルチャーをつなぎ、作りあげたことを誇らしく思ってます。この3年、家族にとっても変化があった中、地域の皆様にもたくさん支えていただきました。ありがとうございました。僕と家族は仙台という土地がとても大好きです。大好きなバスケットボールがくれた皆様との繋がりは一生僕の宝物になりました」

また、新ヘッドコーチにはアシスタントコーチの落合嘉郎氏が就任する。

宮城県出身、現在41歳の落合氏は、白鴎大男子バスケットボール部ヘッドコーチなどを経て2018年より仙台のアシスタントコーチに就任。志村雄彦社長とは仙台高校時代のチームメートで、クラブ創設20周年という節目に地元プロクラブのヘッドコーチに就任する。ヘッドコーチ就任に際し、落合氏は次のように決意を語っている。

「僕たちの役割はバスケットボールを通じて、どんなことがあってもひたむきな姿勢を示し続け、この地域に元気を届けることだと思っています。宮城県のバスケットボールのトップチームである自覚をもち、未来のこどもたちに仙台の選手のようになりたいと感じてもらえるようなチームを目指します。今まで培ってきた仙台の『Grind!』というカルチャーをさらに表現し続け、僕自身も選手たちとともに成長して参ります」

志村社長は落合氏について「桶谷大ヘッドコーチ、藤田弘輝ヘッドコーチのもとで学び、選手とコーチングスタッフの橋渡し役として選手からの信頼も厚い。勝利へのこだわりと内へ秘めたる闘志は必ずやチームを押し上げ、日本一の目標に向かい前進してくれると信じています」とコメントした。