ケビン・デュラントの母、オクラホマシティで息子に浴びせられた罵声に心痛「ひどすぎる」

2017/02/14
NBA&海外
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写真=Getty Images

デュラントは浴びせられる敵意を力に変え34得点の大活躍

2月11日にチェサピークエナジー・アリーナで行なわれたウォリアーズvsサンダーの一戦で、試合前からケビン・デュラントに対して激しいブーイングが浴びせられた。予想されたことではあったが、デュラントがボールを触るたびにサンダーファンはかつてのエースに罵声を浴びせ続けた。

昨シーズンまでラッセル・ウェストブルックとのコンビでチームを引っ張った選手への対応としては少々酷かもしれないが、ファン心理からすれば、優勝のためだけに移籍したデュラントは『裏切り者』でしかない。デュラントはブーイングだけでなく、見た目こそ立派だが中身はソフトという意味で使われる俗語『カップケーキ』という罵声を浴びながらプレーする羽目になった。

だが、それでも集中を保ちフィールドゴール21本中12本成功を含む34得点の大活躍。130-114での快勝に貢献した試合後には「今日のような雰囲気は楽しい」とコメントし、『憎まれ役』にも慣れた様子だった。

しかし、デュラントを産み、女手一つで育て上げた母、デュラントに「あなたこそがMVPだよ、ママ」と言わせたワンダさんは、サンダーファンの対応に心を痛めた。

ワンダさんは『ESPN』に対し「サンダーファンは、人が使う言葉で最も悪意のあることばかりを息子に言い放った。心がとても痛い」と語った。

「あの酷いファンたちは私の息子を『蛇』(ずるいという俗語)と罵った。悲しい一日だわ。彼らが息子を愛してくれたことは理解している。十分に分かっているの。でも息子への罵声、『カップケーキ』と背中に入ったTシャツを着たり……こういう形でなくても良かったはず」

ワンダさんの怒りは収まらず、試合中デュラントにサンダーファンが浴びせた『カップケーキ』チャントについて『USA Today』に次のように話している。

「行きすぎた個人攻撃で、息子の人格を批判している。他のチームでプレーすることを決めただけなのに、まるで息子のすべてを否定するかのように罵った。何よりも大胆不適なのは、私の眼前で息子に『蛇』や『臆病者』と罵詈雑言を浴びせたこと。中には口に出せないような酷い言葉を息子に浴びせたファンもいた」

母が子を想う気持ちは世界共通。しかし、フランチャイズを何年も支え続け、これからも地元のために尽くしてくれると信じていたスター選手が優勝のためだけにライバルチームに移籍してしまっては、地元のファンが怒るのも無理はない。ファンは当たり前の反応を見せ、愛息子への酷い仕打ちを目の当たりにした母もまた、当然のように心を痛めた。

そして当事者であるデュラントは自分に向けられた敵意を力に変え、最高のパフォーマンスを披露した。それだけのことだ。

サンダーファンの全員がデュラントに敵意を向けたわけではない。試合前にはデュラントにサインを求めるファンが多数いたのも事実だ。