第3クォーターを37-17とし、試合を決定づける
天皇杯ファイナルで琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツが対戦した。
クリストファー・スミスの連続得点で千葉Jが先行するも、岸本隆一の連続3ポイントシュート成功で琉球も一歩も引かない。互いにセカンドチャンスポイントを奪い合うなど互角の展開が続いたが、原修太が長距離砲にバスケット・カウント誘発と個で打開し、富樫勇樹のプルアップスリーで締めた千葉Jが25-21とリードして第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、ディフェンスから千葉Jが主導権を握る。インテンシティの高い守備で1対1を守り切るとともに、積極的なダブルチームでボールラインを押し上げ、琉球が理想とするオフェンスを展開させなかった。オフェンスでは琉球のローテーションミスを見逃さず、アイラ・ブラウンがフリーの3ポイントシュートを成功させると、富樫も個人技から3ポイントシュートを射抜きリードを2桁に乗せた。ダブルチームをかいくぐられ、イージーシュートを許す場面もあったが、琉球のお株を奪うようにゼイビア・クックスやジョン・ムーニーがセカンドチャンスポイントを挙げたことで流れを渡さず、48-32と大量リードを奪って前半を終えた。
後半に入っても、千葉Jの流れが続く。前半と同様に強固なディフェンスでイージーシュートを許さず、タフショットを打たせては確実にディフェンスリバウンドを獲得。攻めてはドライブとキックアウトを繰り返し、オフェンス優位な状況を作って確率良く決めていった。後半開始3分、小川麻斗の3ポイントシュートでリードは21点に。
琉球はタイムアウトを取り、個人3ファウルのヴィック・ローを戻して立て直しを図るも、3ポイントシュートを決めてもすぐに決め返され、逆にターンオーバーから失点を重ねるなど、千葉Jの勢いを止めることはできない。そして、第3クォーター開始約5分半、クリストファー・スミスが速攻からバスケット・カウントを誘発し、3点プレーを成功させてリードを30の大台に乗せた。こうして、第3クォーターに37-17のビッグクォーターを作り、早々に試合を決定づけた千葉Jがで117-69勝利し、天皇杯連覇を達成した。
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