プルアップスリーに雄叫び「熱くなってしまいました」
アルバルク東京(33勝8敗、東地区2位)は第24節で島根スサノオマジック(23勝18敗、西地区3位)と対戦。初戦は79-87で落としたが、第2戦は90-80でリベンジを果たした。
ポイントガードのテーブス海は18得点7アシストの活躍で、勝利にしっかりと貢献を果たした。第1クォーターは7得点1アシストを挙げ、24-15の先制パンチを牽引。66-55で迎えた最終クォーターは、スティールから速攻を決めたかと思ったら、プルアップの3ポイントシュートを成功させ、さらに小酒部泰暉の3ポイントシュートまでお膳立てした。
試合後、テーブスは次のように内容を振り返った。
「昨日はすごく大事な試合だとわかっていたのに、泥臭さを表現できなかったし、ディフェンスからの流れを作るプレーがうまくできませんでした。個人的にも、安藤誓哉選手とのマッチアップでちょっと熱くなってしまってしまいました。今日はチームとしても個人としても良いディフェンスだったと思いますし、自分もガードとして積極性を保ちながらうまくゲームコントロールできたのかなと思います」
第1戦のフィールドゴールは2/13本の4得点。ガードとしてもチームを勝たせられられなかった。「正直、昨日から全部やり直したい」と悔やむこの試合を払拭したいという気持ちは相当強かったのだろう。
前述のプルアップスリーを決めた場面では珍しく雄叫びを挙げ、小酒部へのアシストを決めた際も、両手で彼を指さして喜びを表現した。雄叫びについて問われると「吠えるようなキャラじゃないんですが、なんか熱くなってしまいました」と照れくさそうに話した。
試合序盤でセットプレーよりドライブを選択した理由
テーブスはこの日の序盤、プレーコールせずに自らドライブする選択を多用した。デイニアス・アドマイティスヘッドコーチから「あまりやるなと言われている」というプレーをあえて多用したのは、第1戦の反省を生かした彼なりの答えだった。
「アルバルクのバスケットはある意味『硬いバスケット』。ポイントが明確なセットプレーはチームの強みではあるんですけど、そこで点が取れないと昨日みたいにゲームが重くなってしまう部分もあります。やっぱり僕の持ち味は、一線目を突破してズレを作るっていうところだと思うので、今日は出だしからチャンスがあれば、そこは狙っていこうと思って頑張りました」
この判断には、日本代表で得た経験と自信も影響しているところがあるだろう。「代表から帰ってきて2〜3回練習できたし、ヘッドコーチとも話したのでマインドは切り替えられています。ただ代表で得たものをアルバルクで出すのもアリかなと思いますし、そこはこれからの課題です」
今シーズンより加入したA東京で、これまで苦戦していたハーフコートオフェンスで自分の強みを出せるようになってきた。オールコートのプレーもハーフコートのプレーも「どっちもやれるようになりたい」と話す25歳は、まだまだたくさんの伸びしろにあふれている。
「アドヘッドコーチはチームに加入した頃から『君が成長することでこのチームが成長する』と言ってくださっている。ここぞというときに自分の名前を呼んでくれるのはめちゃくちゃありがたいことだと思っているし、その期待に応えることことも自分の仕事だと思うので、これからも頑張っていきたいです」
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