男子日本代表

最後まで3ポイントシュートが決まらず、格下相手に大苦戦

バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)がアジアカップ2025予選でグアム代表(同76位)と対戦した。

日本の先発は河村勇輝、比江島慎、金近廉、川真田紘也、ジョシュ・ハレルソンの5人。河村のフリースローで先制すると、連携からフリーになったハレルソンが3ポイントシュートを連続で射抜き日本が先行する。しかし、ハレルソン以外の選手のシュートタッチが悪く、ターンオーバーからワンマン速攻を許すなど突き放せない。開始約5分、8-6の場面で日本は富樫勇樹、今村佳太、須田侑太郎、井上宗一郎の4人を一気に交代。すると、今村がドライブから3点プレーに成功して流れを引き寄せると、ハレルソンが早くも3本目の長距離砲を成功させた。富樫のキックアウトから須田もコーナースリーを射抜き、リードを2桁に乗せたシーンもあったが、第1クォーターの3ポイントシュート成功率が25.0%と上がらず、17-12と点差を縮められた。

第2クォーターに入り、川島悠翔のアタックに比江島が合わせて先制した日本だったが、その後も全体的に調子が上がらない。良い形を作ってもフィニッシュが決まらず、ターンオーバーからイージーレイアップを許すなど空回りしてしまう。残り2分半にプルアップシュートを決められ1点差に迫られたところでタイムアウトを取ったが、直後にセカンドチャンスポイントを許してついに逆転された。河村のステップバックスリーで締めたが、35-36とビハインドを背負って試合を折り返した。

日本は富樫、テーブス海、比江島、井上、ハレルソンの5人で後半をスタートしたが、その後も3ポイントシュートが決まらず、速攻の場面で比江島がオフェンスファウルをコールされるなど、リズムが作れずに追いかける展開が続いた。しかし、この停滞したムードを川島と河村の若手2人が変える。川島はアグレッシブなアタックと合わせから連続得点を挙げ、A代表初得点を記録。また、オフェンスリバウンドに絡んでポゼッションをキープし、ブロックショットも記録するなど攻守で存在感を放った。河村は強烈なプレッシャーディフェンスでターンオーバーを誘うと、速攻を阻止しようとした相手からアンスポーツマン・ライク・ファウルを獲得。さらにボールをプッシュしてペースを上げると、今村のトランジションスリーをお膳立てし、自らもフローターを沈めるなど躍動した。こうして、悪い流れを払拭した日本が55-44と再びリードを2桁に乗せて最終クォーターを迎えた。

その後、フリースローで繋ぎつつ、長距離砲の確率も徐々に改善していった日本は、インテンシティの高いディフェンスを軸にセーフティリードを保った。そして、一度取り戻した流れを渡さずに22-12のビッグクォーターを作り、最終スコア77-56で勝利した。