マローンHC「彼はオールスターではないかもしれない。ただ、私にとってスーパースターだ」
先日、オールスターのメンバーが発表され、通算20度目のレブロン・ジェームズや10度目のステフィン・カリーといったおなじみのメンバーに加え、パオロ・バンケロ、ジェイレン・ブランソン、タイリース・マクシーらが初めて選出された。
一方で今年もオールスター選出を逃したスター選手たちがおり、その筆頭と言える存在がジャマール・マレーだ。昨シーズン、ニコラ・ヨキッチと共にナゲッツをNBA王者に導いたマレーは、今シーズンもここまで37試合出場で平均21.0得点、6.6アシストを記録し、チームの好成績に大きく寄与している。
オールスターは先発、リザーブをあわせて12名のみと狭き門だ。それでもこれまでの実績に加え、今シーズンも安定したプレーを見せていることを考えると、マレーが今年もオールスターに選ばれなかったことは少なくない驚きだ。
マレーは選出漏れについて聞かれると、自身がオールスターに出場する選手たちと同等か、それ以上のパフォーマンスを見せていると強い自負を見せる。「オールスターに選ばれるべき選手が何人もいる。(ディアロン)フォックス、トレイ(ヤング)も選ばれなかった。みんな僕がオールスターに出場する選手たち相手にとても高いレベルでプレーしている姿を見ていると思う。僕はこれからもプレーを続け、(選出漏れに対して)深刻にとらえないようにする。それだけだよ」
6年連続でのオールスター選出となる同僚のヨキッチは、「毎年のことだね。彼はオールスターに選ばれるべきだと思う」と語る。そして、マイケル・マローンヘッドコーチは、「彼はオールスターではないかもしれない。ただ、私にとって彼はスーパースターだ」と称え、マレーがリーグ屈指の実績を残してきたと強調する。
「彼はワールドチャンピオンだ。そして多くのオールスター出場選手がこれまで、そしてこれからも決してやらないことをプレーオフで成し遂げた。このことは、誰もジャマール・マレーから奪うことができない。そして私が大好きなのはジャマールがチームプレイヤーであることだ。彼はオールスターに選ばれることより、チームが連覇するために貢献する選手だ」
マレーは今回もオールスターに選ばれなかったことをモチベーションにするかと聞かれ「もちろんだよ」と即答している。シーズン序盤の故障離脱から徐々にコンディションを上げてきているマレーの、後半戦におけるさらなる爆発がいっそう楽しみだ。