大阪戦では2人で累計69得点20アシストを稼ぐ
宇都宮ブレックスは2024年一発目のホームゲーム・大阪エヴェッサ戦に連勝し、年末からの連勝を「4」に伸ばした。92-82でフィニッシュしたゲーム1後に記者会見に登壇した比江島慎は、今シーズンよりチームに加入したD.J.ニュービルとのケミストリーについて言及した。
フィールドゴール80.0パーセントの19得点(うち3ポイントシュート5/7本)、8アシストという素晴らしいスタッツを記録した比江島は、まずは試合内容を総括。大阪の精度の高いシュートに対応できず苦しめられたと振り返ったが、「今まではディフェンスが崩れたらオフェンスにも影響が出ていたけれど、今日はそうならずに後半に繋げられて、後半からはディフェンスもしっかり修正できました」とチームの成長についてコメントした。
また、自身と同様に18得点7アシストという素晴らしいスタッツを残したニュービルとの連携について問われると、比江島は次のように話した。
「お互いが分かってきてると思います。僕が乗ってる時はしっかりボールを集めてくれますし、D.J.が乗っている時は自分はスペースを取って彼に任せる。『このタイミングで動けばボールをもらえる』というタイミングがわかってきたし、D.J.からボールを受けて、そのままシュートっていうプレーも増えてきたと思うんで、日に日に良くなってる部分がたくさんあると思います」
大阪時代のニュービルは、ボール運びから得点まですべて1人でこなせる圧倒的な『個』の力が目立つ存在だった。チームプレーを重視する宇都宮にどのようにフィットするか、そして役割が重複するところの多い比江島とどのように共存していくかはシーズン開幕前から大きな注目を集めていた。
開幕当初は、比江島が彼に遠慮しているように見えるシーンも少なくなかった。比江島自身も「最初はお互いの長所を殺さないようにプレーしないとという意識を持ってやっていて、うまくいっていないのかなって感じる部分もありました」と明かしたが、シーズン中盤戦に突入した今は違うと続ける。
「今はD.J.がいてくれることでプラスになる要素がたくさんあるというか、強みに変えてやれています。去年は自分へのマークが相当厳しかったけれど、今は『こんなに楽なのか』というくらい快適に点が取れています。突き詰めていかなければいけないことはまだありますけど、今後もいいコンビネーションを高めていきたいなと思っています」
翌日の第2戦でも、『ヒエビル』コンビは2人で32得点を獲得してチームの連勝に貢献。後半戦に向けていっそう恐ろしい存在になりそうだ。
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