「We want Thompson!(トンプソンが欲しい!)」
レブロン・ジェームズが欠場したレイカーズ対ウォリアーズの一戦で、早くもこのオフを意識した現象が見られた。今夏フリーエージェントになるクレイ・トンプソンに対し、レイカーズファンが敵地オラクル・アリーナで、「We want Thompson!(トンプソンが欲しい!)」とチャントしたのだ。ホームのウォリアーズファンはブーイングでこれをかき消そうとしたが、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは、レイカーズファンの心情に理解を示した。
「クレイの獲得を希望すべき。もし同じ席にいたら、私だってチャントに加わる」と、カーはコメント。トンプソンは、レイカーズファンの反応について「会場の上の方の席だったから聞こえなかったけれど、これも試合の一部。ありがたいと思うよ」と、答えた。
レイカーズは、アンソニー・デイビスの獲得に向けて現在ペリカンズと交渉中と見られている。もし彼らが2月7日のトレードデッドラインまでに超大型トレードを成立させ、このオフにウォリアーズがトンプソンにマックス契約を提示しなかったら、リーグを代表するシャープシューターがハリウッドにやって来る可能性があるとも言われている。
それでなくとも、ウォリアーズ周辺では、今シーズン開幕前からトンプソン、同じくオフにフリーエージェントになるケビン・デュラントの去就に関する噂が飛び交っている。トンプソンは「影響はないよ。自分たちは大人だから。どこに行くとしても、自分たちは兄弟のような関係性。腹を立てることもないさ。これはビジネスなんだからね」とも語った。
復帰したデマーカス・カズンズが問題なくチームにフィットしている現状を見ても、ウォリアーズのスリーピート(3連覇)の可能性は高い。そしてデュラントとトンプソン、もっと言えば同じくフリーエージェントになるカズンズに大型契約を提示することは財政的に難しいため、今のウォリアーズは、今シーズンをもって解散という流れになりつつある。レイカーズ戦で28得点を記録し、115-101での勝利に貢献したトンプソンは、自身の立場を客観視し、こうも述べた。
「ポジティブな面に関して言えば、求められているということ。つまり、正しいプレーができているということでもある。このビジネスの一部分。みんなは、特にフリーエージェントに関する憶測が好きだからね。誰がどのチームに行くとか、誰がNBAの力関係を変えるとか。この競技にとっては良いこと。関心を集められるからね」
半年後、果たしてトンプソンはどのチームのジャージーを着ているのだろうか。
☔️ @KlayThompson tallies a game-high 28 PTS (4 3PM) in the @warriors win over LAL! #DubNation pic.twitter.com/MOelgZKSuQ
— NBA (@NBA) 2019年2月3日