八村塁

リーブスのクラッチスリーでレイカーズが接戦を制す

インシーズン・トーナメントの準々決勝でレイカーズとサンズが激突。鼻骨骨折で欠場が続いていた八村塁が6試合ぶりに復帰を果たした。

その八村は第1クォーター残り4分20秒にコートインすると、ケビン・デュラントを抜き去り、ドライビングレイアップを決めて初得点を記録。守備では対人ディフェンスに加え、絶妙なポジショニングで目を光らせ、サンズオフェンスを停滞させた。さらにはアンソニー・デイビスとのダブルチームでデビン・ブッカーからバックコートバイオレーションを誘発するなど、安定したディフェンスで33-23と先行するチームに貢献した。

第2クォーター序盤にはレブロン・ジェームズのキックアウトから3ポイントシュートを射抜く。その後、八村は2本の3ポイントシュート、プルアップを放つもリングに嫌われてしまい、チームも10本連続でフィールドゴールを失敗と点差を縮められた。それでもジャレッド・バンダービルトがオフェンスリバウンドで存在感を示し、デイビスとレブロンが連続得点を挙げて、59-47と再び突き放して前半を終えた。

だが後半に入ると、レイカーズはアウトサイドシュートが決まらずディフェンスも後手に回り、3分強で0-14のランを浴びて逆転を許した。その後、持ち直したレイカーズの1点リードで最終クォーターを迎え、リードチェンジを繰り返す拮抗した展開が終盤まで続く。残り29秒、ブッカーにドライブから得点を許し1点差に迫られたレイカーズだったが、直後のオフェンスでオースティン・リーブスがリードを2ポゼッションに広げる値千金の3ポイントシュートを成功させ、106-103で勝利した。

レイカーズはレブロンが31得点11アシストを挙げ、デイビスも27得点15リバウンドとともにダブル・ダブルを達成し、クラッチスリーを沈めたリーブスはベンチから20得点を記録した。

八村は最終クォーター序盤に、レブロンのパスを呼び込んでゴール下を決めたが、後半は速攻のレイアップや長距離砲を決め切れず、終盤はベンチを温めた。それでも、21分のプレータイムで7得点2リバウンド1アシストを記録し、復帰戦としては上々のパフォーマンスを見せた。また、サンズの渡邊雄太はベンチ入りしたものの出場機会はなく、八村との『日本人対決』は実現しなかった。