キングスのブラウンHC「コートにいる間のすべての時間で、最も高いレベルでインパクトを与えた」
ペリカンズは現地4日に行われたキングスとのインシーズン・トーナメント準々決勝を127-117で制した。これでキングス戦は、11月20日、22日に行われた連戦とあわせ3連勝となっている。
試合の立ち上がり、キングスは14本中12本のフィールドゴールを成功と、驚異的な決定率を誇った。ペリカンズは17-32と先制パンチを食らったが、すぐにディフェンスを立て直して反撃し、第1クォーターを1点ビハインドで終えた。序盤のピンチを乗り越えたペリカンズは第2クォーターで逆転に成功すると、前半を69-61とリードして折り返した。
見事なカムバックで主導権を取り戻したペリカンズは、このまま後半に入っても本日30得点のブランドン・イングラムを中心に、チーム全体でフィールドゴール成功率54.0%と効率の良いオフェンスを展開。常にリードをキープして逃げ切っている。
勝利の立役者となったイングラムについて、ペリカンズのウィリー・グリーンヘッドコーチは、「素晴らしかった」と絶賛し、エースとしての大きな信頼を強調する。「彼はチームを背負って、導いてくれている。ビッグショットを何本も決めてくれた。特に得点が必要な場面で、私たちは彼にボールを渡す。彼はビッグタイムプレーヤーだからね」
ペリカンズは11月上旬に5連敗を喫したが、その後は持ち直しここまで12勝10敗とまずまずの序盤戦だ。故障が多いザイオン・ウイリアムソンが、ここまで健康でプレーできていることに加え、肺の気胸で欠場していたCJ・マッカラムも11月末に復帰と、ここ数年悩まされていたコアメンバーの長期離脱がないのは明るい兆候だ。
また、スタッツ的には目立たないが、控えガードであるホセ・アルバラードの活躍も大きかっ た。昨シーズン終盤に負った脛骨の故障の影響から、今シーズン初出場は11月20日のキングス戦と遅れたが、復帰からタフなディフェンスを披露している。
この試合でも18分の出場で9得点2アシストを記録すれば、3リバウンド2ブロック2スティールとディフェンス面での活躍は特に目立った。敗れたキングスのマイク・ブラウンヘッドコーチは、「彼の働きを評価しなければいけない」とアルバラードについて言及している。「彼は試合の流れを変えた。コートにいる間のすべての時間で、最も高いレベルでのインパクトを与えており、私たちはその代償を支払うことになった」
イングラム、ウィリアムソン、マッカラムのビッグスリーに加え、アルバラードなど脇役も揃ってきたペリカンズは、ここから貯金を増やしていく体制が整ってきている。