一時は3点差に詰め寄られるも、逆転を許さず快勝
横浜ビー・コルセアーズvsシーホース三河の水曜ナイトゲーム。後半に3点差に詰め寄られるシーンもあったが、インサイドでイニシアチブを握り、セカンドユニットの活躍も光った三河が91-57で完勝した。
横浜はプリンス・イベがティップオフに跳んだ着地で足を痛め、続行不能となる不測の事態に見舞われた。三河のケネディ・ミークス、アイザック・バッツは弱体化した横浜のインサイドを支配し、6本のオフェンスリバウンドから11点を獲得して主導権を握った。コンスタントにシュートを沈めた金丸晃輔の3ポイントシュートで第1クォーターを締め、早々に13点をリードした。
その後も、三河のペースで試合は進み、第2クォーター中盤には三河が点差を19点にまで広げた。このまま三河の一方的な展開になるかとも思われたが、ここから横浜の反撃が始まる。
途中出場の湊谷安玲久司朱がミドルシュート、ポストプレー、速攻と多様な攻めで10連続得点を記録し点差を縮める。後半に入っても良い流れを継続させた横浜は、粘り強いディフェンスでインサイドの失点を抑え、そこから走る展開に繋げていく。第3クォーター残り5分には、田渡凌のミドルシュートで3点差と肉薄した。
しかし、「まだ逆転されたわけじゃなかったので、焦る必要はないし普通にやっていました。うまく我慢できたかな」とコメントした金丸が、横浜のターンオーバーを得点に繋げて悪い流れを断ち切った。その後の三河はトランジションからリードを拡大していく。岡田侑大のスティールからのワンマン速攻など、このクォーターで誘発した5個のターンオーバーのすべてを得点に繋げたことで、三河が試合を支配した。
その後も、攻め気を貫いた岡田が11得点、森川正明が2分半で7得点を挙げるなど、セカンドユニットも奮起。こうして三河が、集中力が切れた横浜を最終クォーターも27-5と圧倒した。
金丸「僕だけじゃなくなるので助かる」と岡田を称賛
勝利した三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは「出だしのジャンプボールで選手がケガをしたことで、横浜さんはリズムが狂ったと思うんですけど、我々も相手がどうではなく、しっかりディフェンスからオフェンスに繋げられました。第3クォーターに追い上げられましたけど、なんとか逃げることができて良かった」と試合を総括した。
途中で追い上げられた時間帯については、「ボールを止めてしまう瞬間が多く、ゴール下で決めなきゃいけないシュートを決めきれなかった。オフェンスでリングに近づきすぎて、フロアバランスが悪くなって走られ、ハーフでもアーリーオフェンスでやられた」と冷静に分析した。
要所で仕事をし、プレータイムを抑えながらも17得点を記録した金丸は「岡田は攻撃的にやってくれているので、(選択肢が)僕だけじゃなくなるので助かります」と、キャリアハイを更新してゲームハイの23得点を挙げた岡田を称賛した。
今日の勝利で19勝17敗とし、三河は今シーズン最多タイとなる2つの貯金を得た。ここまで思うように勝ち星を伸ばせていなかったが、鈴木ヘッドコーチが「特に若い選手が頑張ってくれて、チームとしても良かった」と2戦続けて同じ旨のコメントを言ったように、チームにはまとまりが生まれ、確実に上向いている。