ワールドカップの日本戦で24得点16リバウンドと大暴れ

千葉ジェッツがオーストラリア代表のゼイビア・クックを獲得すると、『ESPN』のオルグン・ウルッチ氏が報じている。

28歳のクックは203cm83kgのフォワードで、クイックネスと高い跳躍力を生かしたインサイドアタックに定評がある選手。今夏に行われたFIBAワールドカップ2023では5試合出場で平均17.1分出場、9.0得点、5.6リバウンドを記録。特にグループリーグの日本戦では24得点、10のオフェンスリバウンドを含む16リバウンドと大暴れしたのは記憶に新しい。

ここ数年、オーストラリアNBLのシドニー・キングスで中心選手として活躍していたクックは、今年の3月ウィザーズと契約。昨シーズン終盤にNBAデビューを果たすと10試合出場で平均3.8得点、3.8リバウンドを記録したが、今シーズン開幕直前にウィザーズから解雇されており、所属先が未定となっていた。

昨シーズン、Bリーグ記録となるレギュラーシーズン53勝7敗と圧倒的な強さを見せた千葉Jだが、今シーズンはここまで8勝6敗と苦しんでいる。その要因の1つに挙げられるのが、昨年に比べて外国籍と帰化枠でアドバンテージを生み出せていないところだ。

ジョン・ムーニー、ヴィック・ロー、クリストファー・スミス、ギャビン・エドワーズとリーグ最強と言える外国籍と帰化枠カルテットだった昨シーズンのメンバーから、今シーズンも在籍しているのはムーニーのみ。EASL（東アジアスーパーリーグ）に参戦している千葉Jは過密日程の影響でコンディション調整が難しく、ほとんど練習ができないというマイナス面を考慮する必要があるが、ともにBリーグ1年目となるディー・ジェイ・ステフェンズとジェスティン・マッツは、チーム戦術とBリーグのスタイルにフィットするのに苦しんでいる。そして今シーズン加入した41歳のアイラ・ブラウンは、移動を繰り返す過密日程でコンディションが上がらない。

もし、クックが加入してオーストラリア代表で見せたプレーを発揮してくれれば、千葉Jのアップテンポなスタイルと相性抜群であり大きな戦力アップとなるのは間違いない。果たして報道通りにクックが新戦力として入団するのか、千葉Jの動向に注目だ。