佐賀バルーナーズ

追い上げるも、3ポイントシュートが最後まで決まらなかった佐賀

Bリーグ2023-24の開幕戦で佐賀バルーナーズがホームに琉球ゴールデンキングスを迎えた。

佐賀の先発はレイナルド・ガルシア、角田太輝、葛原大智、チェイス・フィーラー、ジョシュ・ハレルソンの5人。一方の琉球は岸本隆一、松脇圭志、カール・タマヨ、ヴィック・ロー、アレックス・カークが先発を務めた。

ガルシアのミドルシュートで先制した佐賀だったが、その後は得点が伸び悩む。岸本に4点プレーを許し5-9とされた場面で機材トラブルにより、試合が一時中断した。これを機に立て直したい佐賀だったが、琉球の強みであるセカンドチャンスポイントを許し、最大で9点のビハインドを背負った。それでも、角田がプルアップスリーを沈め、速攻をお膳立てしてリズムをつかむと、第1クォーター終盤にアンスポーツマン・ライク・ファウルを誘発すると、4秒間で4点を獲得し16-18で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、ともにインサイドを強調して得点し合うシーソーゲームになったが、琉球が徐々に地力の高さを発揮する。岸本がステップバックスリーを沈めて30-27でオフィシャルタイムアウトを迎えると、その後もセカンドチャンスポイントと3ポイントシュートを量産していく。岸本がこの日4本目のディープスリーを沈めれば、松脇も3ポイントシュートで続き、強みを生かした琉球が44-33と一気に突き放した。

後半に入っても琉球のペースが続く。3ポイントシュートを高確率で沈めつつ、インテンシティの高いディフェンスを継続しイージーシュートを許さない。残り4分20秒には松脇が3ポイントシュートを沈めて、リードを20点に乗せた。

しかし、ホームの佐賀がここから反撃を開始する。ゾーンディフェンスで琉球のリズムを狂わせた長距離砲での失点を防ぐと、トランジションも機能し、このクォーターだけで速攻から6点を挙げた。こうして攻守が噛み合った佐賀は10-2のランで終え、12点差に縮めて最終クォーターを迎えた。

勢いに乗る佐賀は満原優樹がミドルシュートを沈めると、さらにガルシアが自身のスティールからバスケット・カウントを獲得して、ついに1桁点差まで詰め寄った。それでも。岸本のキックアウトからタマヨが3ポイントシュートを沈めるなどギリギリのところで流れを渡さなかった。こうして、最大のピンチを乗り切った琉球は松脇やタマヨが要所で長距離砲を射抜いて10点前後のリードを保つと、最終スコアで80-63で勝利した。

岸本、松脇、タマヨの3人がそれぞれ4本の3ポイントシュートを成功させたのに対し、佐賀はチームで24本中わずか2本の成功(8.3%)と最後まで3ポイントシュートが決まらなかったことが敗因となった。