カーメロ・アンソニー

写真=Getty Images

成立しても、ブルズはカーメロを解雇する可能性大

1月21日、ロケッツとブルズが、カーメロ・アンソニーのトレードに合意したと『ESPN』が報じた。『ESPN』によれば、ロケッツは同選手と金銭をブルズにトレードする予定で、カーメロは2月7日のトレードデッドラインまでに再びトレードされるか、解雇される可能性が高いという。

両チームは、同日中のトレード成立を目標にしていたが、米国は祝日の『キング牧師誕生日』にあたる日でリーグのオフィスが休みだったため、手続き完了は明日になる見込みだ。

今後どういう展開になるにしても、確実なのは、再建段階にあるブルズにカーメロの居場所はなく、本人もプレーオフ進出が可能なチームでの再スタートを希望している、ということ。レイカーズがカーメロの獲得に関心を持っているという噂もあるが、現時点でロスターに空きはないため、誰かを解雇しなければならない。

全盛期からの衰えが隠せないカーメロは、ここ2シーズン苦しい立場に立たされている。昨シーズンはサンダーでラッセル・ウェストブルック 、ポール・ジョージとのビッグ3を結成するも、スポットアップ・シューターという役割にフィットしなかった。新天地に選んだロケッツではベンチスタートを受け入れたものの、ハイペースオフェンスを信条とするチームで力を発揮できず、わずか10試合の出場後、球団と話し合った末に退団という結論に至った。

今後どのチームと契約するにしても、カーメロにも変化が必要だろう。セカンドユニットでの『ゲームチェンジャー』的な役割へのコンバートに成功すれば、まだ第一線でやれるだけの力はある。

カーメロの去就が落ち着くには、今しばらく時間がかかりそうだ。