朝山「本当に“広島”が、この“チーム”が大好きです」
広島ドラゴンフライズは9月27日、朝山正悟が2023-24シーズンをもって現役を引退することを発表した。
現在42歳の朝山は192cm88kgのシューティングガード兼スモールフォワード。2004-05シーズンに日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)でプロキャリアをスタートさせ、オーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)、レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)、アイシンシーホース(現シーホース三河)、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の5チームを渡り歩き、NBL最後の2015-16シーズンに広島に加入。翌2016-17シーズンから広島のキャプテンを務め、今シーズンで在籍9年目を迎えた。昨シーズンは52試合に出場し、平均7.30分とキャリアワーストのプレータイムとなったことで1.9得点、0.5リバウンドとスタッツは軒並み下がった。それでも、3ポイントシュート成功率は33.9%と持ち前のシュート力でチームに貢献。また、昨シーズンはアシスタントコーチを兼任してチームを支えてきた。
朝山はクラブのリリースで以下のコメントを発表している。「この度、2023-24シーズンをもちまして、現役を引退させていただくことになりました。これまでの競技人生の中、いつも温かいご声援を送っていただいた皆さま、支えてくださったスポンサーの皆さまには、心から感謝しかありません。本当に、本当にありがとうございました。20年前、この世界に入ってきた時、まさか自分がここまで長くプレーができるとは思ってもいませんでした。特に突出した能力を持たない自分がここまでプレーできたのは、家族や周りの方々の助けや支えがあったからだと思います。本当に自分は運の良い人間だったと思います。これまでの競技人生の中、6つのチームを渡り歩いてきましたが、その中で、たくさんの人たちと出会い、その思い出や出来事、その一つひとつ全てが自分の財産、宝物です。私がこれまで出会ってきた皆さまとの繋がりやその想いが、そのままモチベーションとなり、ここまでプロとして20年間プレーを続けることができたと思っております。私はバスケットボールに育てられ、そしてバスケットボールが大好きです。その「バスケットボールを愛する」気持ちだけは、誰よりも強く想い続けてきました。そのような中ではありますが、今シーズンをもちましてユニフォームを脱がせていただくことを決断させていただきました。またこのタイミングでの発表に至った経緯につきましては、決断した以上、早いタイミングで応援してくださっている皆様に伝えたかったのが最大の理由です。そして、私自身のラストシーズンをこの大好きな広島でユニフォーム脱ぎ、競技人生を終えることに幸せを感じています。スポーツが生活の一部として成り立っている広島で、これだけの熱く心温かい人たちに見守られ、その中でプレーを続けることができたのは、とても感慨深いものがあります。本当に“広島”が、この“チーム”が大好きです。最後のシーズン、悔いのないように戦い抜き、最高の景色、最高の笑顔で終われるように、自分の役割を全うしていきたいです。まもなくシーズンが開幕します!引き続き、今シーズンも熱く、温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします」
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