マイク・ダンリービーJr.

プール放出を嫌がるも、決断に関しては自信

ウォリアーズは今オフにジョーダン・プールとライアン・ロリンズ、2030年の1巡目指名権、2027年の2巡目指名権を放出し、クリス・ポールを獲得した。

38歳でキャリア晩年のクリス・ポールを獲得するために、成長著しい24歳のプールをトレード要員としたことを疑問視する声も少なくない。だが、ウォリアーズのGMを務めるマイク・ダンリービーJr.は自身が下した判断に自信を持っているようだ。

「クリスをトレードする決断は簡単だったと僕はいつも言っている。ここ数年、僕らがやってきたことの大きな部分を担ってきたジョーダンを手放すのは嫌だった。それに彼をドラフトした時、僕はここにいたんだ。でもバスケットボールの面、チームを前進させる面、経済的な柔軟性、そういった様々なことを考慮すると、僕らにとっては比較的簡単な決断だった」

結果的にウォリアーズはドレイモンド・グリーンと4年1億ドル(約135億円)の契約を結んだが、当時はグリーンとの契約を控えていた。さらに今後はクレイ・トンプソンとの契約交渉も控えているため、契約があと4年残っているプールをトレードし、契約が来シーズンで満了となるポールを獲得したのは理にかなっていると言える。また、グリーンは「ポールの存在は(ジョナサン)クミンガの才能開花にとって間違いなく大きい。ポールはずっと素晴らしい若手の指南役であり続けている」と言い、若手の育成面でもポールの獲得が正しかったとこの動きを支持している。

衰えが見え始めているとはいえ、ポールは2022-23シーズンに平均13.9得点、4.3リバウンド、8.9アシスト、1.5スティールを記録と、ポイントガードとして申し分のないスタッツを残している。一方のプールは平均20.4得点、4.5アシストとスコアリングガードとしての地位を確立した。純粋なスタッツの比較だけで、このトレードに優劣をつけるのは難しいだろう。この判断が正しかったかどうかが分かるのは、新シーズンのウォリアーズ、そしてウィザーズの結果次第だ。