B1が「B.LEAGUE PREMIER」、B2が「B.LEAGUE ONE」、B3が「B.LEAGUE NEXT」に
7月27日、Bリーグは将来構想に関する会見を実施。新たなロゴや制度を発表するととも、Bリーグチェアマンの島田慎二が概要を具体的に説明した。
今回の新リーグでは、すでに発表されていたように現状の成績による昇降格がなくなるエクスパンション型リーグとなる。そして、新たな3部構造において、トップカテゴリーの『B.LEAGUE PREMIER』は世界と伍す水準、続く『B.LEAGUE ONE』は世界と戦う準備ができる水準を目指し、3番目の『B.LEAGUE NEXT』もプロ水準と、完全プロリーグに移行する。
いろいろと革新的な変更がなされるが、その中でも大きく注目したいのは競技面における以下の変更点だ。
・サラリーキャップの導入
・外国籍オン・ザ・コート
新B1『B.LEAGUE PREMIER』:最大4名のエントリー及び、オン・ザ・コートの制限なしで検討
新B2『B.LEAGUE ONE』:オン・ザ・コートは2-1-1-2で検討
・ドラフト:2026年から導入する方向で検討
・カーディング:平日と週末を50%ずつの割合で調整。日本代表活動(FIBAワールドカップ予選のWINDOW前14日間)とリーグ戦を同時開催
・ポストシーズン
新B1『B.LEAGUE PREMIER』:ファイナルは3戦先勝方式でホーム&アウェー方式の導入を検討
これまでの自由競争から一転し、戦力均衡を促す施策となるサラリーキャップについては、現段階では具体的な金額は決まっていないという。
Bリーグは誕生当初からNBAに次ぐ世界2番目のリーグを目標に掲げてきた。そのためにはビジネス面を高めることに加え、競技力を高めることも不可欠。そして、今回の帰化枠/アジア枠の1名に加え、最大4名の外国籍選手の同時起用も可能となったことで、日本人選手のプレータイム獲得は今までに比べると一気に難しくなる。だが、ここで競争に勝ち残り、コートに立てる選手は普段からよりレベルの高い環境で切磋琢磨することができる。
待遇面の向上により、Bリーグの外国籍選手のレベルは年々上昇しており、欧州最高峰であるユーロリーグとはいかないまでも、その下のユーロカップ出場チームの主力選手たちがどんどん加入している。オン・ザ・コートの制限がなくなることで、ビッグマン以外の日本人選手が外国籍選手とマッチアップする機会も当然のように増加するだろう。『B.LEAGUE PREMIER』でローテーション入りする日本人選手の数は減少する可能性が高いが、この環境でも出場機会を勝ち取れる選手たちの個の力は今まで以上に鍛えられ、それは日本代表の強化にも繋がってくる。そして『B.LEAGUE ONE』では外国籍の出場機会が制限され、日本人選手のプレータイムが大きく確保される。これによって、『B.LEAGUE ONE』で結果を残した日本人選手が、『B.LEAGUE PREMIER』にステップアップしていく補完関係もできることが理想だ。
今回の発表はあくまで概要であり、これから詳細についてはより深い議論が不可欠だろう。だが、何はともあれBリーグがさらなる発展に向けてアグレッシブな姿勢を打ち出すことで、新リーグへのワクワク感がより増したことは確かだ。
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