ロビン・ロペス

控えセンターとして、フロントコートの起用法に柔軟性を与えられるか

ロビン・ロペスがバックスとの契約合意に達したと『The Athletic』のシャムス・カラニカ記者が伝えている。双子の兄弟であるブルック・ロペスが、すでにバックスと2年総額4800万ドル(約69億1,400万円)で契約延長すると報じられており、『ロペスツインズ』は2019-20シーズン以来、バックスでチームメートになる模様だ。ちなみに2人は、スタンフォード大時代も2年間一緒にプレーしている。

ブルックは2019-20シーズン以降もバックスに残留し、昨シーズンは78試合に先発して15.9得点、6.7リバウンド、2.5ブロックを記録。最優秀守備選手賞の投票ではジャレン・ジャクソンJr.に次ぐ2位の票を獲得と、バックス在籍5シーズンの中で自己ベストの数字を残し、大型契約を勝ち取った。

一方、ロビンの過去3シーズンを見るとウィザーズ、マジック、キャバリアーズを渡り歩いており、昨シーズンはキャブズで37試合に出場し3.0得点、1.4リバウンドに終わっている。バックスのインサイド陣はヤニス・アデトクンボ、ブルックに加え、昨シーズンは70試合出場で平均14.1得点、9.6リバウンドを挙げたボビー・ポーティスとタレントが揃っている。ここでロビンが控えセンターとして貢献できれば、フロントコートのローテーションに柔軟性をもたせることができる。

今オフ、バックスはブルックと共に中心選手であるクリス・ミドルトンとも3年総額1️億200万ドル(約147億5,000万円)で再契約に成功。その結果アデトクンボ、ドリュー・ホリデー、ミドルトン、ブルックと2021年のNBA王者、昨シーズンのリーグ最高勝率を記録したチームのコアメンバーを少なくともあと2年はキープできる。

昨シーズンのプレーオフ1回戦での敗退を受け、バックスはマイク・ブーデンフォルツァーヘッドコーチを解任し、新指揮官にラプターズのアシスタントコーチだったエイドリアン・グリフィンを招聘した。コーチングスタッフはテコ入れする一方で、ロスターは現状維持を優先した選択がどんな結果をもたらすのか興味深い。