ザイオン・ウイリアムソン

ホーネッツの持つ全体2位指名権とのトレード案が報じられる

ペリカンズがザイオン・ウイリアムソンのトレードに動いているようだ。

『ESPN』や『The Athletic』によれば、ペリカンズの狙いは今年のNBAドラフトでビクター・ウェンバニャマに次ぐタレントと注目されるスクート・ヘンダーソン。全体2位での指名が濃厚とされるが、2位指名権を持つホーネッツは、ラメロ・ボールを次代のエースと決めており、オンボールでプレーするガードは必要としていない。その2位指名権を得るために、2019年の全体1位指名選手であるザイオンをトレードに出すことを検討しているという。

ここで注目すべきはヘンダーソンの必要性よりも、ペリカンズがザイオンをトレードの駒と見なしていることだ。ザイオンは今のウェンバニャマがそうであるように『レブロン以来の逸材』と呼ばれてNBAにやって来て、コートに立てばすさまじい身体能力でインパクト抜群のプレーを連発するが、とにかくケガの多い選手でもある。NBAキャリア4年で114試合に出場したのみ。3年目は全休し、4年目の今シーズンも年明けにハムストリングの肉離れで戦線離脱すると、そのまま復帰できず29試合の出場に留まった。

今シーズン序盤戦のザイオンはすさまじいパフォーマンスを見せ、NBAオールスターの先発にも選ばれていたが、またしてもケガに見舞われ、それまで上位争いを演じていたペリカンズも失速した。ただの不運で済まされないのは、毎回のようにケガが当初の予定より長引くことだ。2011年のオフにはチームの管理下にない自主トレーニング中に右足を骨折し、当初は開幕に間に合うはずだったが結果的にはシーズン全休となった。

今シーズンも年明け早々にケガをして、1月下旬に「あと2週間で復帰の見込み」と発表されたが、復帰はズルズルと伸びてそのままシーズン終了を迎えている。昨シーズンのケガを機に、「ザイオンはペリカンズでプレーしたくないのではないか」との噂がまことしやかに流れている。

その真偽は別としても、ザイオンがプレーしながらの調整を好まず完璧なコンディション作りを目指し、チームスタッフよりも個人トレーナーの意見を優先して、チームの管理下に置かれるのを嫌がるのであれば、いくら素晴らしい選手でも放出すべきだとペリカンズが判断したのであれば、これは大きな変化となる。

ホーネッツがザイオン獲得に興味を示さず、ヘンダーソンではなく別の選手を指名するのであれば、3位指名権を持つトレイルブレイザーズとのトレードも考えていると『ESPN』は報じる。この場合は3位指名権とアンファニー・サイモンズによるザイオンのトレード。ブレイザーズのフランチャイズプレーヤーであるデイミアン・リラードもこれを支持しているとの噂だ。

ザイオンにとっても、ペリカンズではあまりに不運が続きすぎる。大きな注目を浴びて全体1位指名でNBAにやって来たが、そのポテンシャルはいまだ未知数なまま。環境を変えての再スタートは、ペリカンズにとってもザイオンにとってもプラスなのかもしれない。