Bリーグ

ファイナルでの活躍が記憶に新しいフリッピンが琉球を退団に

6月2日(金)夕方から6月6日(火)15時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。

レバンガ北海道
契約継続
ドワイト・ラモス
北海道で1年目となった今シーズンは9.5得点、3.9リバウンド、2.8アシスト、1.7スティールとオールラウンドに活躍。ケガで約2カ月間に渡り戦線離脱したものの、プレーメーカーとしてチームの中心を担った。

茨城ロボッツ
契約
モサク・オルワダミロラ・雄太・ジョセフ
新潟アルビレックスBBから移籍。プロキャリア初のシーズンは終盤に脱臼の影響で離脱したものの、徐々にプレータイムを勝ち取り2桁得点が5試合と成長を見せた。来シーズンは新天地でさらなる飛躍が期待される。

自由交渉
エリック・ジェイコブセン
今シーズンは出場した59試合すべてで先発出場。29分33秒のプレータイムで13.2得点、8.6リバウンド、2.4アシストと攻守に渡りインサイドの要として活躍した。3ポイントシュートは試投数こそ平均1.3本と少ないものの38.2%と高確率で成功させ、プレーの幅の広さを見せていた。なお、クラブは引き続き交渉すると発表している。

宇都宮ブレックス
契約継続
比江島慎
今シーズンは得点のみならずプレーメーカーとしてオフェンスの起点となり、キャリアハイの4.2アシストを記録。クラッチシュートで勝負強さを示し、宇都宮にとってなくてはならない存在感を示した。なお、来シーズンで宇都宮6年目を迎える。

群馬クレインサンダーズ
契約継続
星野曹樹
マイケル・パーカー
星野は昨年の8月から練習生として活動していたが、12月に選手契約を勝ち取りロスター入りした。31試合の出場で平均4分10秒とプレータイムは長くなかったが、伸び盛りの若手として成長が期待される。パーカーは2020-21シーズンに期限付き移籍で群馬に加入し、来シーズンで4年目を迎える。今シーズンは12.5得点、8.1リバウンド、1.6アシスト、1.2ブロック、1.6スティールと活躍。来シーズンで42歳となるが、まだまだチームの中核を担う存在だ。

千葉ジェッツ
自由交渉
高橋克実
龍谷大学在学時の咋年12月に特別指定選手として加入し、23試合で平均2分16秒の出場と多くの出場機会を得られなかった。非凡なスコアリング能力を持っているだけに、ルーキーシーズンをどこのチームで過ごすのか注目だ。

横浜ビー・コルセアーズ
契約継続
大庭岳輝
今シーズンは骨折の影響もあり、約3カ月に渡り戦線離脱を余儀なくされたが、11分16秒と長くないプレータイムの中でも存在感を示し、チーム初のチャンピオンシップ進出に貢献。高確率で成功させるコーナースリーは代名詞となりつつある。

富山グラウジーズ
契約継続
小野龍猛
野﨑由之
上田隼輔
喜志永修斗
今シーズンで在籍2年目となったベテランの小野は中心選手として活躍。36試合の先発を含む57試合に出場し、23分34秒と昨シーズンより10分近くプレータイムを伸ばした。ルーキーシーズンとなった野崎は22試合の先発を含む59試合に出場し12分59秒のプレータイムを得たが、プレータイムが短い試合も多く、来シーズンは安定的な活躍が期待される。野崎同様にルーキーシーズンを富山でプレーした上田も安定した出場機会を得られなかったが、攻守に渡り光るモノを見せていた。1月から特別指定選手として加入した喜志永だったが、ガード不足のチーム事情もありプレータイムは25分57秒とチームの中心として活躍。キャリアハイとなる22得点や13アシストを記録するなど、非凡な才能を示した。

契約
マイルズ・ヘソン
3月に香川ファイブアローズから期限付き移籍をしてチームの救世主となったが、来シーズンは完全移籍することに。規定試合に達していないが平均22.9得点と得点王並みにスコアし、その高い得点能力を遺憾なく発揮した。得点のみならずリバウンド、アシスト、スティールも多く記録し、オールラウンダーとして貢献した。

ファイティングイーグルス名古屋
契約継続
エヴァンス・ルーク
ジェレミー・ジョーンズ
外国籍がスモールだったロスターの性質上、エヴァンスはインサイドの帰化選手としてオールラウンドにチームを支えた。31分2秒の出場で12.1得点、6.3リバウンド、2.3アシスト、1.1スティールと活躍。走れるインサイド選手として機動力の高いFE名古屋を来シーズンも牽引する。昨シーズンのB2時代からFE名古屋を牽引しているジョーンズは、60試合すべてに先発出場し13.5得点、5.8リバウンド、2.2アシストと活躍。リーグトップとなる2.2スティールも記録し攻守に渡りチームの要となった。

大阪エヴェッサ
契約継続
合田怜
飯尾文哉
合田は直近2シーズンはケガの影響もありプレータイムが安定しなかったが、今シーズンは47試合の先発を含む53試合に出場し20分53秒のプレータイムと中核を担った。39.5%で成功させた3ポイントシュートとディフェンスを武器にチームを牽引していく。昨シーズンに続き今シーズンも特別指定選手として活動し、ルーキーシーズンもそのまま大阪と契約した地元出身の飯尾。26試合中8試合で先発を務め、先発した試合では20分前後のプレータイムを得てチームを支えた。

佐賀バルーナーズ
契約継続
岸田篤生
角田太輝
岸田は13分56秒とプレータイムこそ長くないものの、全60試合に出場し44試合で先発を務めた。3ポイントシュートを41.1%と高確率で成功させ、要所での勝負強さを発揮した。ルーキーシーズンとなった角田は26試合の先発を含む56試合で27分7秒とチームの中核を担った。B2ファイナルの第2戦ではキャリアハイとなる31得点を挙げ大舞台でも存在感を示した。

契約継続
宮永雄太ヘッドコーチ
レバンガ北海道でヘッドコーチとしてのキャリアをスタートさせ、佐賀では2年目となった今シーズンはチームをB1昇格およびB2チャンピオンへと導いた。B1に戻ってきたその手腕に期待がかかる。

長崎ヴェルカ
自由交渉
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヘディング
アギラールは昨オフに川崎ブレイブサンダースから長崎に加入したが、シーズン途中にインジュアリーリストに登録され35試合の出場に留まった。それでも11.0得点、9.0リバウンド、3.3アシスト、0.8ブロック、1.9スティールとオールラウンドに活躍しチームのB1昇格に貢献した。フィリピン人のヘディングは30試合の先発を含む56試合に出場し、24分16秒のプレータイムで13.4得点、2.8リバウンド、3.6アシスト、1.1スティールと活躍。高確率の3ポイントシュートを武器にバックコートの得点源として重要な役割を担った。

琉球ゴールデンキングス
契約継続
ジャック・クーリー
小野寺祥太
牧隼利
クーリーは出場した58試合すべてで先発を務め、チームハイの平均得点を記録するとともにリバウンド王にも輝いた。来シーズンで在籍5年目を迎える。小野寺はエースキラーや起点つぶしとして、チームのディフェンスを牽引。39試合で先発出場し、激しいディフェンスで序盤から流れをもたらす役割を遂行した。牧はケガの影響で開幕こそ出遅れたものの、層の厚い琉球のセカンドユニットとして優勝に貢献。ポイントガードを担う時間帯もあり、幅広い能力を示した。

退団
コー・フリッピン
琉球で2シーズン活躍を見せていたが退団することに。今シーズンはセカンドユニットのポイントガードでの起用が多く、プレーメーカーとしてオフェンスの起点となった。ディフェンスでもフィジカルを生かして相手のエースを苦しめる役割も担った。ファイナル第2戦では21得点8アシストを記録するなど、印象深いプレーが多かっただけにその去就に注目が集まる。