Bリーグ

地区優勝マジック2の川崎は優勝を決められるか!?

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秋田ノーザンハピネッツ(26勝27敗/東4位)vs仙台89ERS(18勝35敗/東7位)
前節の秋田は京都ハンナリーズと両日5点差の接戦となったが1勝1敗に。外国籍選手に依存することなく大浦颯太、伊藤駿、長谷川暢のガード陣が2桁得点を挙げるなど、チームとして戦う高い意識が見られた。敗れた第1戦ではターンオーバーから23失点を喫しているため、激しいディフェンスの仙台相手にも警戒が必要だ。仙台のスコアリーダーであるラショーン・トーマスを自由にプレーさせないディフェンスができるかがポイントとなる。今節より前田顕蔵がヘッドコーチに復帰するため、チームとして士気が高まっていることは間違いない。

前節の仙台は茨城ロボッツと1勝1敗。第1戦では粘り強い追い上げを見せて終盤に逆転して勝利した。1勝を挙げたとはいえ、2試合とも90失点しているため、今節もディフェンスの意識を高く持って臨みたい。特に今シーズン秋田との3度の対戦では、いずれもロースコアに抑えられているため、ディフェンス合戦の様相が考えられる。さらに3試合とも3ポイントシュートの成功率が20%台と低迷したため、前節のようにリズムよく打っていけるかがポイントとなりそうだ。

茨城ロボッツ(19勝34敗/東6位)vs千葉ジェッツ(47勝6敗/東1位)
90得点するものの終盤に逆転される試合が続いていた茨城だったが、前節の第2戦では仙台を相手に完勝を収めた。3ポイントシュートの成功率を高く保てているため、今節も千葉J相手にどれだけ決められるか注目だ。特に中村功平、山口颯斗、福澤晃平と日替わりで大当たりする選手がいることは相手にとって脅威であろう。さらに積極的なアタックでフリースローを多く獲得しつつ、千葉Jのトランジションに対応して、流れを簡単に渡したくないところだ。

前節はレバンガ北海道に盤石の試合運びで連勝し、東地区優勝を決めた千葉J。現在6連勝だがチャンピオンシップに向けてさらなる弾みをつけられるか注目だ。茨城はオフェンス力が高いチームではあるが、前節の北海道のファストブレイクポイントを両日1桁に抑えたように、速い展開を潰してリズムを狂わせていきたい。特にプレーエリアの広いチェハーレス・タプスコットには警戒が必要だが、前節に絶好調だったヴィック・ローやクリストファー・スミスでアドバンテージを取って優位に試合を進めていきたい。

横浜ビー・コルセアーズ(31勝2敗/中2位)vs新潟アルビレックスBB(9勝44敗/中8位)
前節は三遠ネオフェニックスと星を分け、直近5試合で1勝のみと苦しんでいる横浜BC。特に前節の第2戦は三遠のカイル・オクインが欠場の中、オーバータイムでの惜敗とダメージが大きかった。しかし、復帰して間もないキング開がシーズンハイの22得点を挙げるなど明るい話題も多い。今節は新潟の得点源である3ポイントシュートに対するディフェンスの徹底が不可欠だ。新潟に勝利すれば他試合の結果によって初のチャンピオンシップ進出が今節で決定するだけに、ホームで決めておきたい。

残り7試合で降格回避ラインまで4ゲーム差と残留争いに黄色信号が灯っている新潟。前節は川崎ブレイブサンダースの勢いを最後まで食い止めることができずに連敗となった。ロスコ・アレンが両日20得点以上を挙げ、チームとしても高確率で3ポイントシュートを成功させたが、やはりディフェンス面のステップアップが望まれる。特に横浜BCに対してはトランジションとインサイドのディフェンスの強化が必要不可欠となり、勝利にこだわった気迫溢れるプレーに期待したい。

富山グラウジーズ(12勝41敗/中7位)vs三遠ネオフェニックス(20勝33敗/中6位)
前節の富山は信州ブレイブウォリアーズを相手に第1戦は大敗したものの、第2戦はオフェンス爆発で勝利。残留争いをする滋賀レイクスに1ゲーム差と迫る価値ある1勝を挙げた。今節もホームを味方につけて連勝を飾りたいところ。今シーズンはオフェンシブな試合で勝利することが多いため、今節もオフェンスの出来が勝敗を左右すると言える。前節はジョシュア・スミスのインサイドに加えて、3ポイントシュートも53.8%で成功させたため、同等のクオリティーで勝機を見い出したい。

前節の第2戦で横浜BCに勝利し、連敗を6で止めた三遠。オクインが欠場となりリバウンドやペイントで圧倒されながらも、全員が役割を遂行して我慢の展開を勝利に繋げた。今節のオクインやダニエル・ギデンズの出場は不透明ではあるが、前節同様に全員がステップアップして勝利をつかみたい。富山はオフェンスで乗せると怖いチームであり、特に外国籍3選手には警戒が必要である。ウイングタイプの外国籍選手がいない三遠にとってピック&ロールに対するディフェンスが重要となる。

信州ブレイブウォリアーズ(25勝28敗/中4位)vsサンロッカーズ渋谷(25勝28敗/中3位)
前節の信州は第1戦で富山に大勝したものの、第2戦は102失点で敗戦。ロスター9人と満身創痍の中、両日とも90得点を挙げたが、SR渋谷も前節に90得点以上を挙げているためディフェンスを修正して今節は臨みたい。ボールマンに対するダブルチームが成功するとリズムがつかめるため、積極的に仕掛けていきたい。2月の対戦では連敗しているだけにリベンジを果たしたいところだ。

前節はシーホース三河と2試合ともハイスコアゲームとなり1勝1敗で終えたSR渋谷。ケビン・ジョーンズが第2戦を欠場したものの小島元基、津屋一球、盛實海翔らバックコート陣が2桁得点を挙げる活躍を見せた。信州と同様に本来であればディフェンシブな展開に持っていきたいため、序盤から隙のないディフェンスを遂行していけるかが鍵となる。信州はオフェンスリバウンドを多く獲得するチームではないものの、今シーズンのSR渋谷はセカンドチャンスを多く取られることが多いため警戒が必要だ。

シーホース三河(23勝30敗/中5位)vs川崎ブレイブサンダース(36勝17敗/中1位)
前節でチャンピオンシップ進出の可能性がなくなった三河だが、中地区3位を狙える位置にいるため、残り試合で強さを証明していきたいところ。前節はSR渋谷と1勝1敗。いずれも90失点以上となっているため、ここのところオフェンスが好調な川崎に対して大量失点は避けたい。核となるニック・ファジーカスへのディフェンスが鍵となるが、ファジーカスに集中しすぎると他の選手にやられるため、ヘルプやローテーションの精度は重要となる。

前節は新潟に連勝して、地区優勝マジックが2となった川崎。勢いに乗って今節で早々に決めてしまいたい。第2戦で41得点と爆発したファジーカスを中心に新潟をオフェンスで圧倒するクォーターを作れたのが大きな勝因となった。ファジーカスのみならず、日本人選手が得点できているのも好材料だ。三河はクインシー・ミラーやダバンテ・ガードナーが個の力で打開を図ってくるため、いかにチームディフェンスで抑えられるかが鍵となる。