ペリン・ビュフォード ジャック・クーリー

『バズソースタイル』の集大成へ! 島根スサノオマジック

島根スサノオマジック(31勝7敗/勝率.816/西1位)
今シーズンの島根は、津山尚大と谷口大智の2選手のみが加入となり、ポール・ヘナレ体制も継続。昨シーズンからの積み上げを重視して臨んでいる。約2カ月半にも及ぶリード・トラビスの欠場があったが、残りの選手が奮闘して盤石の強さを誇っている。昨シーズンに比べ明らかにチームディフェンスの練度は上がっており、強度の高いディフェンスから速いオフェンスに繋げる『バズソースタイル』に一層磨きがかかった。

ここまでの島根スサノオマジック
今シーズンはここまで連敗を経験しておらず、年末年始にかけて今シーズン最長の9連勝を記録。さらに現在も8連勝中のため、まだ記録を伸ばす可能性は十分にある。3ポイントシュートを多投する派手なイメージを持つ人もいるかもしれないが、実はフィールドゴール成功率が高くターンオーバーが少ない着実なオフェンスを遂行するチームである。さらに、今シーズンはディフェンスの安定感もあるため大崩れすることが少ない。安藤誓哉やニック・ケイもエース級の活躍をしているが、なんといっても躍進の立役者はペリン・ビュフォード。個人のスタッツランキングで得点1位、アシスト2位、リバウンド10位に位置し、毎試合トリプル・ダブル級の活躍を見せている。

今後の対戦

日程ホーム/アウェー対戦チーム
3月8日アウェー滋賀レイクス
3月15日ホームファイティングイーグルス名古屋
3月18日アウェー宇都宮ブレックス
3月19日アウェー宇都宮ブレックス
3月22日アウェー大阪エヴェッサ
3月25日ホーム京都ハンナリーズ
3月26日ホーム京都ハンナリーズ
4月1日アウェー群馬クレインサンダーズ
4月2日アウェー群馬クレインサンダーズ
4月5日ホームシーホース三河
4月8日アウェー広島ドラゴンフライズ
4月9日アウェー広島ドラゴンフライズ
4月12日ホーム琉球ゴールデンキングス
4月15日ホーム大阪エヴェッサ
4月16日ホーム大阪エヴェッサ
4月19日アウェー名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
4月22日アウェー京都ハンナリーズ
4月23日アウェー京都ハンナリーズ
4月29日ホーム広島ドラゴンフライズ
4月30日ホーム広島ドラゴンフライズ
5月6日アウェーファイティングイーグルス名古屋
5月7日アウェーファイティングイーグルス名古屋

同地区の上位チームとは、広島ドラゴンフライズと4試合、琉球ゴールデンキングスと1試合、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと1試合を残している。ゲーム差も大きくないため、直接対決は言わずもがな重要となる。特に、広島との4試合は最大4ゲーム差が開くか縮まる可能性があるため注目だ。その他にも、勝率5割以上の宇都宮ブレックスや群馬クレインサンダーズとの試合をそれぞれ2試合ずつ残しているため、ここも鍵となってくるだろう。

展望
離脱していた白濱僚祐やトラビスが復帰して完全体で、この後の終盤戦を戦う。トラビス離脱時の緊急補強はあったものの、特別指定選手の加入もなく、シーズン開幕時のロスター11人に変動はない。広島や琉球は中断期間に補強を敢行したが、島根は自分たちのスタイルのブラッシュアップに注力した。それぞれの選手が昨シーズンよりステップアップしており、今シーズンから加入の2人も役割をしっかり遂行している。変わらぬスタイルでここまで勝ち続けてきたチームの練度は、リーグの中でトップクラスだろう。混迷極める西地区を戦い抜くのは非常にタフだが、昨シーズン以上の高みを目指すための準備は整った。

再びファイナルの舞台へ! 琉球ゴールデンキングス

琉球ゴールデンキングス(29勝9敗/勝率.763/西2位)
昨シーズンの準優勝チームは、オフシーズンに中核を担っていた並里成やドウェイン・エバンスの退団があったものの、今シーズンも変わらぬ鉄壁のディフェンスと屈強なリバウンドで勝ち星を伸ばしている。また、昨シーズンの大部分を欠場した田代直希や牧隼利も復帰した他、渡邉飛勇も2月にBリーグデビューを果たした。シーズンが進むにつれ勝負強さも感じられ、チャンピオンシップファイナルへのリベンジに向けた士気は高い。

ここまでの琉球ゴールデンキングス
シーズン序盤から勢い良く勝ち星を先行させていたが、年末年始で上位チームとの対戦が続いたこともあり少し勝率を落とした。しかし、現在は6連勝中と強豪ひしめく西地区の中でも力があることを証明している。誰が出場しても落ちないディフェンス強度を持ち、勝利した試合の多くは80失点以下に抑えられている。オフェンス面では、フィールドゴール成功率が高くなくとも、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスでしっかり得点していくインサイドの強さは健在。さらに、フリースローをしっかり獲得して着実にポゼッションを得点に繋げている。インサイドの強さだけでなく、岸本隆一や今村佳太が3ポイントシュートを中心に毎試合10得点前後をコンスタントに挙げることで、内外を問わないバランスの良いオフェンスを展開している。

今後の対戦

日程ホーム/アウェー対戦チーム
3月8日ホーム広島ドラゴンフライズ
3月15日ホーム名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
3月18日アウェー信州ブレイブウォリアーズ
3月19日アウェー信州ブレイブウォリアーズ
3月22日アウェー京都ハンナリーズ
3月25日ホーム仙台89ERS
3月26日ホーム仙台89ERS
4月1日アウェー千葉ジェッツ
4月2日アウェー千葉ジェッツ
4月5日ホーム大阪エヴェッサ
4月8日ホーム京都ハンナリーズ
4月9日ホーム京都ハンナリーズ
4月12日アウェー島根スサノオマジック
4月15日アウェー滋賀レイクス
4月16日アウェー滋賀レイクス
4月19日アウェーファイティングイーグルス名古屋
4月22日ホームサンロッカーズ渋谷
4月23日ホームサンロッカーズ渋谷
4月29日ホーム大阪エヴェッサ
4月30日ホーム大阪エヴェッサ
5月6日アウェー広島ドラゴンフライズ
5月7日アウェー広島ドラゴンフライズ

他チームと異なるのが、この中断期間の3月2日から5日に『EASL チャンピオンズウィーク』でアジアの強豪チームと3試合戦っていること。さらに3月12日には、千葉ジェッツとの天皇杯決勝が控えている。リーグの中でもタフな日程ではあるが、新加入のカール・タマヨと復帰して間もない渡邉飛勇が実戦経験を積めたことは、チームケミストリーを高めていくためにプラスとなった。

展望
スタッツを見るとオフェンスもディフェンスも申し分ないが、唯一の泣きどころはターンオーバーの多さである。敗戦となった8試合のうち7試合は、相手よりも多くターンオーバーを喫しているため(1試合は同数)、いかに自らリズムを崩さないかが重要。特に、渡邉やタマヨなど新しくコートに立つ選手もいるため、終盤に向けてオフェンスの成熟度を高められるかがポイントとなる。外国籍選手のパフォーマンスは安定しているため、日替わりで大当たりする日本人選手が毎試合出てくるとチームとしてより乗ってくるだろう。また、ホーム戦でのスタッツの方がアウェー戦より軒並み良い傾向にあるため、是が非でもチャンピオンシップのクォーターファイナルでホーム開催ができる地区2位、3地区間1位以上を狙いたい。

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