「チームは家族、家族のために立ち上がるのは当然だ」
ルーク・ウォルトンによる再建1年目が進むレイカーズは、11月までを10勝10敗で迎えたが、今月に入ってまさかの8連敗を喫している。全力で戦った末の結果ならウォルトンも納得できる。しかし、ウォリアーズに勝利するなど開幕から良い意味で期待を裏切った積極性が失われてしまったことに、『ヤング・レイカーズ』の指揮官は我慢ならなかった。
12月14日、ネッツに97-107で敗れた試合後、ロッカールームで選手たちに檄を飛ばしたと、『LA Times』が伝えた。
ラリー・ナンスJr.は、この時のことについて、「たしかに厳しい言葉だった」と語っている。「最近は相手チームにメンタル面で劣っている。それに他にも問題がある。反撃する力に欠けている理由は、精神面での弱さにあると思う」
ジュリアス・ランドルもウォルトンの指摘を受け入れる一人だ。「コーチが正しい。これまでの自分たちを取り戻さないといけない。今は自分たちのやり方でプレーできていない。ステップアップしないといけない」
ウォルトンが就任1年目の今シーズンを通じてチームに植え付けたいのは、勝利に対する意識を強く持つことと、敗戦を軽く考えない考え方をチーム内に浸透させることだ。
12日のキングス戦では、デマーカス・カズンズがジュリアス・ランドルに身体を預けたにもかかわらずファウルをコールしなかった審判の判定に抗議したウォルトンが退場処分を受け、審判を侮辱する発言をしたとしてNBAから1万5000ドル(約177万円)の罰金処分を科された。
だがウォルトンは、「審判がウチの選手に適切な扱いをしていないと感じたら、いつでも彼らのために立ち上がる」と『OC Register』に語った。「私はチームとは家族だと教えられて育った。家族のために立ち上がるのは当然だ。ヘッドコーチとしても、自分は選手たちのためならいつだって立ち上がる」
選手たちから兄貴分として慕われているウォルトンが信頼を寄せる『ヤング・レイカーズ』が苦境から巻き返せるかに注目したい。