写真=FIBA3x3

「PREMIER.EXE」の強豪、「Hamamatsu」が世界で躍動

10月27日、28日の2日間、『FIBA 3×3 WORLD TOUR FINAL』がアラブ首長国連邦のアブダビで開催された。日本からは『3×3 PREMIER.EXE』で活躍する「AGLEYMINA.EXE」(出場チーム名:「Hamamatsu」)が出場し、史上初の準優勝をとなった。

「Hamamatsu」は出場12チーム中、世界ランキング11位で、『挑戦者』の立場で大会に臨んだ。それでも、初戦の「Piran」との接戦を制して19-18で勝利すると、快進撃が始まる。続く「Gdansk」との戦いに21-12のノックアウト勝利を収め、準々決勝に進出。勢いに乗った「Hamamatsu」は「Chicago」と「Novi Sad AlWahda」もノックアウト勝利で撃破し、決勝まで駒を進めた。

決勝の相手は世界ランキング2位、スロベニアの「Ljubljana」。インダルビール・ギルとビクラムジート・ギルが得点を重ねるも、高さのミスマッチを突かれ、さらには高確率な2ポイントシュートを許し12-21で敗北した。

優勝こそ逃したものの、世界ランキング1位の「Novi Sad AlWahda」を準決勝で破るなど、「Hamamatsu」はその力を世界に見せつけた。

池田千尋「SNSでたくさん応援してくれて感動しました」

「HAMAMATSU」の一員として世界と戦った感想を、池田千尋はこう語る。「やっぱりもう一度世界挑戦をしたいというのが、プレミア参戦の一番の理由でした。北京での世界大会を経験していたのですが、決勝戦は初の経験だったし、レベルも違いました。そんな中でも3人のチームメートが心の支えになったというか、彼らを信じることで自分の役割がはっきりしたので、だからこそ自分が生きることができたかなと思ってます」

「世界2位、日本の3×3史上最高の成績を残しましたが、日本の皆さんがSNSで本当にたくさん応援してくれて本当に感動しました。自分でもまだ信じられないといった感じです(笑)。世界2位には胸を張って良いと思いますが、だからこそ優勝したかったし、1位と2位の差を痛感しています。彼らとのバスケを通じて自分の世界が本当に広がったので、これからまだまだ頑張っていきます」

5人制バスケのインド代表にも名を連ねるアムジョード・シングは、今回の経験をこう振り返った。「私は5人制のリーグでプレーするために日本に来て、その時は3×3のことを知りませんでしたが、5人制のシーズン終了後に3×3をプレーする機会をもらいました。それが『3×3 PREMIER.EXE』でした。ここでプレーしている選手を多く知っていたし、違ったバスケに挑戦したいという気持ちがありました」

「PREMIERはFIBAから世界大会へ繋がる枠を得ており、私は2つの『WORLD TOUR FINAL』、そしてファイナル、またオールスターにまで出場することができ、素晴らしい経験になりました。多くの日本人選手にもこのリーグでプレイし、世界へのファーストステップにしてほしいと思います」

『3×3 PREMIER.EXE』は9月にリーグを終了したが、来年6月には2017シーズンを迎える。カテゴリー別の大会や誰でも楽しむことが出きるオープンカテゴリーの大会など、随時開催中で盛り上がりを見せており、これからも「3×3」から目が離せない。

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