ステフィン・カリー

カリーはここまで38試合に出場、29.4得点、6.3リバウンド、6.4アシスト

現地2月4日のウォリアーズvsマーベリックスで、ステフィン・カリーが左膝を痛めた。検査の結果は左腓骨上部の靱帯と骨間膜の損傷、そして打撲で、復帰時期は発表されていないが数週間は離脱する見込みだ。

第3クォーター終盤、98-78と大量リードしたディフェンスの場面。マッキンリー・ライト四世がドライブを狙うコースにカリーは身体を入れて阻んだが、左足をコートに着いた瞬間に接触を受けて大きな負荷が掛かったようだ。カリーは自分で歩くことはできたが、足を引きずりながらロッカールームに戻り、プレーを続けることはできなかった。

カリーはここまで38試合に出場。平均29.4得点、6.3リバウンド、6.4アシストでウォリアーズのオフェンスを引っ張っている。12月から1月にかけて肩のケガで4週間ほど戦線離脱し、復帰後は12試合に出場したものの、今回再びの戦線離脱となる。

ウォリアーズはここまで27勝26敗、西カンファレンスの8位と苦戦が続く。カリー復帰後の直近1カ月でも7勝6敗と成績は大して上向いておらず、ここでさらにエースがチームを離れるのは痛手でしかない。

今回こそ、ウォリアーズのチーム力が問われる時だ。カリーが肩のケガで離脱していた前回、チームは奮起できなかった。クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンはかつての影響力を失い、その2人を追い抜くだけの個性をジョーダン・プールやケボン・ルーニーは発揮できず、昨シーズンから総替わりとなったベンチメンバーも目立った成長がない。エースに引っ張られるだけの集団では、カリーが万全のコンディションではあってもNBA優勝は難しいと言わざるを得ない。

ディフェンディングチャンピオンとして開幕を迎えてから53試合が経過し、カリーが活躍する時期も離脱する時期もあったが、そのいずれでもウォリアーズは期待されたパフォーマンスを発揮できずにいる。

カリーが復帰すればそれなりにチームは上向くだろうが、それでプレーオフを勝ち抜けるチームになるのかは大きな疑問だ。レギュラーシーズンも折り返し地点を過ぎた今、時間的猶予もなくなりつつある。仮にカリーの戦線離脱が今回も4週間だとすると、復帰後のレギュラーシーズンの残りは15試合ほど。ここでプレーオフを勝ち抜くチーム力を作り上げるのは相当に難しい。

今こそ『カリー抜きでも勝つ』という気持ちを示し、実際にコート上で結果を出すことができるか。連覇に黄信号が点灯する今だからこそ、ローテーションに入っているすべての選手に奮起が求められる。