西地区首位の島根と連敗を脱出した北海道が激突
島根スサノオマジック(27勝7敗/西1位)vsレバンガ北海道(8勝26敗/東8位)
白濱僚祐の復帰やリード・トラビスのロスター入り、西地区首位など明るい話題の多い島根だが、同地区は4位の名古屋Dまで2ゲーム差と、気を抜けない状況が続いている。今節の鍵は、平均得点リーグ7位の北海道のトランジションオフェンスをいかに止めるか。北海道の3ポイントシュートを打たせるディフェンスに、リーグ2位の成功率を誇る3ポイントシュートを真っ向からぶつけていきたい。
北海道は、前節の川崎ブレイブサンダース戦で、勝ちパターンと言えるハイスコアリングゲームを実現し、長かった連敗を9で止めた。この試合で39得点を挙げたブロック・モータムを筆頭に、自分たちのタイミングで3ポイントシュートを効率良く打つことが勝敗のポイントとなりそうだ。川崎戦はドワイト・ラモスがスティールからのファストブレイクを演出するなど、勝負どころでの堅守も光った。強力なオフェンス力を誇る島根に、ディフェンスでも底力を見せたい。
広島ドラゴンフライズ(26勝8敗/西2位)vsサンロッカーズ渋谷(13勝19敗/中5位)
前節の宇都宮ブレックス戦は1勝1敗だった広島は、直近の4試合のフィールドゴール成功率がシーズン平均以下に落ち込み、自慢のオフェンスに陰りが見られる。SR渋谷はトランジションゲームを好むことから、攻撃回数が増えると予想されるため、オープンの場面を作って成功率高く得点できるかに注目だ。特に、要所でしっかり3ポイントシュートを決め切る力を持つ辻直人に期待したい。
指揮官の交代後から2勝9敗と苦しんでいるSR渋谷は、ジェームズ・マイケル・マカドゥが欠場した前節の大阪エヴェッサ戦も連敗を喫した。フィールドゴール成功率は低くなく、個々の能力も高いチームだけに一丸となれば、西地区2位の広島相手でも十分に勝機はある。広島のオフェンスをチーム全員で守る意識を持ち、どこまで失点を抑え込めるかがその鍵となるだろう。前節から3節続けてのアウェー戦となるが、中断期間まで駆け抜けてほしい。
琉球ゴールデンキングス(25勝9敗/西3位)vs富山グラウジーズ(7勝27敗/中7位)
群群馬クレインサンダーズに連勝し、西地区3位に浮上した琉球。群馬との第2戦は第3クォーター終了時点で10点のビハインドを背負うも、持ち前の勝負強さを発揮して延長の末に逆転勝利した。相手の得点を70点前後に封じる堅守は今シーズンも健在。今節も勝利の鍵を握るのはディフェンスだろう。今節は約半月ぶりのホーム戦だが、次節は再びアウェー戦となるためホームのファンに勝利を届けて中断期間を迎えたい。
富山はインジュアリーリストに登録したジョシュア・スミスに代わってノヴァー・ガドソンを補強するも、秋田ノーザンハピネッツに連敗。さらに、大黒柱のブライス・ジョンソンが第2戦の第3クォーターに今シーズン全休となる大ケガを負うなど受難続きではあるが、こういう時こそ選手一人ひとりの役割を明確にして戦うしかない。新加入のガドソンは第2戦で33得点を挙げて活躍したが、ガドソンに頼らずチーム全員で戦う姿勢をファンは待っているだろう。
滋賀レイクス(4勝30敗/西8位)vs三遠ネオフェニックス(15勝19敗/中4位)
ダビー・ゴメスヘッドコーチ体制で再出発した滋賀は、前節の仙台89ERS戦に連敗し、17連敗。堅守速攻を掲げるゴメスヘッドコーチのもと、チームディフェンスを徹底し、テーブス海、キーファー・ラベナを中心としたテンポの良いオフェンスで三遠に立ち向かっていきたい。西宮ストークスから加入したデクアン・ジョーンズは、ジョーダン・ハミルトンと同様にフォワードタイプ。彼のオフェンス力がチームを連敗脱出に導けるかにも注目したい。
三遠は前節で島根と対戦。第1戦はカイル・オクインが出場停止という不利な状況の中、最終クォーターに追い上げを見せ、残り3分41秒で同点に。結果的に試合には敗れたが、チーム力の高さを示した。日本代表への初招集で注目度が高まった細川一輝と金丸晃輔が、3ポイントシュートを的確に成功させていけば勝利は近づく。
仙台89ERS(11勝23敗/東6位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(25勝9敗/西4位)
仙台は前節の滋賀戦に連勝し、今シーズン初の同一カード連勝を果たした。3連勝の勢いに乗ってホームに迎えるは名古屋D。強力なオフェンス力を持ち、トランジションゲームを得意とするため、ディフェンスのエナジーを高く保ち、速攻を出させないことが鍵となる。前節は青木保憲、小林遥太、片岡大晴らバックコートの日本人選手たちが2桁得点を挙げたが、名古屋D相手に同じパフォーマンスができれば、優位な時間を増やせるだろう。
名古屋Dは、前節の信州ブレイブウォリアーズ戦で外国籍のコティ・クラークとモリス・ンドゥールがそろって欠場。苦しい戦いを強いられる中、第1戦でキャリアハイとなる34得点を挙げた齋藤拓実を筆頭に選手たちが奮闘し、1勝1敗と星を分けた。今節も2人の出場可否によっては厳しい戦いを強いられる可能性があり、スコット・エサトンだけでなく、日本人選手も積極的にリバウンドへ絡んでいきたい。
茨城ロボッツ(11勝23敗/東7位)vs京都ハンナリーズ(13勝21敗/西7位)
前節のシーホース三河戦を1勝1敗で終えた茨城。エリック・ジェイコブセンの欠場が響き連勝とはならなかったが、第2戦はトータルリバウンドで10本の差をつけるなどインサイドを強調した戦い方ができていた。特に、第1戦で多嶋朝飛が19得点、第2戦で福澤晃平が11得点と、それぞれのシーズン平均を上回る得点を挙げられたのは好材料。京都は3ポイントシュート成功率が高いため、アウトサイドのディフェンスが鍵となる。
前節の京都は好調の横浜ビー・コルセアーズから1勝をもぎ取った。敗れた第2戦も、最後の最後まで勝負の行方が分からない大接戦だった。久保田義章からシェック・ディアロへの鉄板ラインはもちろん、ジェロード・ユトフとマシュー・ライトの3ポイントシュートも十分な武器となっているため、相手にとっては警戒するべき選手が多く厄介なチームと言える。ただ、直近の3敗は最終クォーターのオフェンス不振がそのまま負けに繋がっているため、最後まで得点を重ねられるかが重要となるだろう。
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