ジミー・バトラー

試合翌日のアリーナに招待、ロッカールームで記念撮影

お気に入りのジミー・バトラーを見るためにアルゼンチンからマイアミまでやって来た若い2人のファンは、バトラーにアピールするために大きなアルゼンチン国旗と、こんなメッセージを書いた手製のボードを持ってアリーナにやって来た。

「親愛なるジミー、あなたのプレーを見るために4405マイル(約7000km)の距離を飛んで来ました。写真撮影か『ビッグフェイス・コーヒー』をお願いしてもいいですか?」

ところが、そのバトラーはウォーミングアップ中に腰に痛みを感じ、ティップオフの1時間前に欠場を決めた。そのことを知らされた2人は、手にしていたボードを取り落とすぐらいのショックを受ける。アルゼンチンからマイアミまでNBA観戦に来る機会は人生でそう何度もないはず。彼らが気落ちするのは当然だった。

それでもヒートは彼らを放っておかなかった。2人はハーフタイムになるとコートに招かれ、真っ先に気付いたゲイブ・ビンセントと写真撮影をし、バトラーのジャージやヒートの選手のサインが入ったボールをプレゼントされた。

そして試合はバトラー不在のヒートが奮起。リーグ最高勝率を誇るセルティックスを相手にラスト1分からのタイラー・ヒーローとバム・アデバヨのクラッチシュートで逆転勝利を収めた。

2人にとっての最高の経験はまだ終わらない。この話がバトラー本人に伝わり、翌日のアリーナに招待されたのだ。そこではバトラーが待っており、ロッカールームで一緒に写真を撮った。バトラーの運営する『ビッグフェイス・コーヒー』が振る舞われたかどうかは定かではないが、2人にとっては一生の思い出となるマイアミ遠征になったに違いない。