ジョーダン・プール

指揮官のカー「どんな理由であれ、彼は先発の方が良いプレーをしているようだ」

現在ウォリアーズは23勝24敗。ステフィン・カリー、アンドリュー・ウィギンズら中心選手が復帰し、ベストメンバーを組めるようになっても調子が上がってきていない。現地1月22日には、ケビン・デュラントを欠くネッツに116-120の逆転負けを喫した。

そんなチームのテコ入れとして行われているのがジョーダン・プールの先発起用だ。47試合に出場し平均21.2得点を挙げているプールは、ここまで25試合に先発出場しているが、それはウィギンズやクレイ・トンプソンらの欠場の穴を埋めるためで、ベストメンバーが揃った場合はカリー、トンプソン、ウィギンズ、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニーに次ぐシックスマンで起用されてきた。

しかし、現地19日のセルティックス戦、22日のネッツ戦と上記の5人がプレー可能な状況であっても、プールはルーニーに代わって先発出場した。この起用法について、ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチは以下のように語っている。「どんな理由であれ、彼は先発の方が良いプレーをしているようだ。何故ならステフ(カリー)と一緒だと、より多くのスペースができるからだと見ている。また、(カリーと一緒にプレーすることで)彼に対応できる守備の人数は少なくなる。プール自身もスペースを作り出し、シュートを決めることができるので他の先発メンバーがプレーしやすくなる。だからうまくフィットすると思う。ただ、かなりスモールラインナップになるため、守備面ではリバウンドでよりファイトしなければならないない」

抜群のパスセンスを誇るグリーンが起点となり、カリー、トンプソン、ウィギンズにプールと、非凡なシュート力を持つ4人がどこからでも仕掛けられる布陣は破壊力抜群だ。今シーズン、ウォリアーズはリーグ3位の平均117.6得点を挙げているが、100ポゼッションで何点挙げているかを示すオフェンシブレーティングでは113.9の15位であり、より効率的に得点を取っていく必要がある。

ただ、昨シーズンと比べると今のウォリアーズの課題は失点が大きく増えた守備面にある。昨シーズンのディフェンシブレーティングはリーグ1位の106.9だったが、今シーズンはリーグ18位の114.3に沈んでいる。守備面でのリスクがより高くなる新しいラインナップが、どんな変化をもたらし、ウォリアーズの逆襲を導く要素となるのか非常に注目だ。