次節の三遠戦は高岡アシスタントコーチがヘッドコーチ代行に

富山グラウジーズは今日、浜口炎ヘッドコーチとの契約を双方合意の上で解除したことを発表した。

東京都出身の浜口ヘッドコーチは、1994年に愛知学泉大の男子バスケットボール部からコーチキャリアをスタートさせると、2002-03シーズンから2年にかけてコーチ留学のため渡米した。2004年に帰国するとトヨタ自動車(現アルバルク東京)のアシスタントコーチに就任し、翌シーズンからは仙台89ERSで6シーズンの間、ヘッドコーチを務めた。その後は、当時bjリーグに所属していた京都ハンナリーズで9シーズンの間、指揮を取り続け、Bリーグでは2017-18シーズンにチャンピオンシップ出場へ導いている。

2020-21シーズンに新天地となった富山では、それまで京都でともに戦ったジュリアン・マブンガとジョシュア・スミスを筆頭に『個性派集団』と呼ばれたチームの舵取りを行い、39勝21敗でチャンピオンシップにワイルドカード枠として出場。クォーターファイナルで敗退するも、西地区首位の琉球ゴールデンキングスを相手に1勝を手にした。そして、主力を担っていたマブンガと宇都直輝が移籍した今シーズンはここまで6勝23敗(中地区7位)と厳しい結果が続いていた。

浜口ヘッドコーチはクラブを通じて、次のコメントを発表している。「今シーズンここまで、選手、チームスタッフはもちろんフロントスタッフ、チーム関係者の皆様においては懸命にゲームに取り組み、勝利のために本当に頑張って頂きましたが、私の力不足で結果を出すことができず、不本意なシーズンとなってしまいました。これは私の責任であり申し訳ない気持ちで一杯です。そして何より、どんな時も熱い応援をして頂いたブースターの皆様の期待を裏切るような結果となってしまったことにも責任を痛感しております。また、グラウジーズに期待を込めて取材を続けて頂いた各メディアの方々、応援し支えて頂いたスポンサーの皆様にも感謝とともにお詫びを申し上げます。場所は変わりますが、バスケットボールを愛する気持ちはいつまでも皆様とともにあり続けます。今後は、富山での経験を糧とし、次のステージへ進んで行こうと思います。今後とも富山グラウジーズをよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

なお18日に開催されるアウェーの三遠ネオフェニックス戦は、高岡大輔アシスタントコーチがヘッドコーチ代行として指揮を執ることが発表されている。