アンソニー・デイビス

好調のデイビスが牽引するレイカーズは直近10試合で8勝

現地12月4日、レイカーズはアンソニー・デイビスが55得点17リバウンド3ブロックのモンスタースタッツを叩き出し、ブラッドリー・ビールが開始早々に負傷交代したウィザーズを130-119で下して、アウェー4連勝を飾った。

序盤こそシュートタッチに苦しんだデイビスだったが、尻上がりにパフォーマンスを上げていき、3ポイントシュートにアリウープ、ミドルシュートにドライブと多彩なフィニッシュ方法で得点を量産した。デイビスの活躍もあり、レイカーズは24点リードで最終クォーターを迎えたが、0-9で走られるなどウィザーズの反撃を受けた。一時、1桁差まで迫られたが、ここでもデイビスが7連続得点を挙げて突き放し、セーフティリードを保って逃げ切った。

デイビスは2本の3ポイントシュートを含む30本中22本のフィールドゴールを成功させ、さらに獲得した9本のフリースローもすべて沈め、2016年のピストンズ戦で記録したキャリアハイ(59得点)に迫る55得点を挙げた。デイビスは直近の9試合で平均35.3得点を記録し、前回のバックス戦でも44得点を挙げてチームに勝利をもたらした。デイビスは「ミルウォーキーで大きな勝利を挙げた後で、現状に満足したり、気持ちを休めることはできなかった」と、今回のパフォーマンスについて振り返った。

ウィザーズにとって右太もも裏の張りでビールが早期離脱したことは大きな痛手となったが、それ以上にデイビスのパフォーマンスが想定外だった。カイル・クーズマも「すごく難しかった。レブロン(ジェームズ)はどんなパスでも決められるし、ラス(ラッセル・ウェストブルック)はポケットパスがとても上手い。デイビスにペイント内に入り込まれるとほとんど止められない」と素直に認めた。

また、何度もマッチアップしたクリスタプス・ポルジンギスも「彼は今、MVP級のプレーをしていて、MVP候補に名前が挙がるのも時間の問題だ。すごい活躍だったよ」と言い、脱帽するしかなかった。

開幕5連敗と出だしでつまずいたが、好調のデイビスに引っ張られるレイカーズは直近の10試合で8勝2敗と一気に調子を上げている。現在はプレーイン・トーナメント圏外の12位に位置しているが、6位のウォリアーズまで2ゲーム差とこれから巻き返すことは十分に可能だ。シーズンフル出場は達成できなかったデイビスだが、優勝という最大の目標に向けては視界良好と言える。