Wリーグ勢以外のベスト8進出は10大会ぶり
12月3日、4日に皇后杯2次ラウンドが行われ、ファイナルラウンドに進出する8チームが決定した。
2次ラウンドは神奈川会場で3試合、大阪会場で2試合、愛媛会場で3試合が行われた。皇后杯はWリーグ、大学、高校など様々なカテゴリーのクラブが出場できる大会だが、国内トップリーグのWリーグ勢が上位を占めてきた。しかし、東京医療保健大がシャンソン化粧品シャンソンVマジックを下し、Wリーグ勢以外のチームとして10大会ぶりのベスト8進出を決めた。
東京医療保健大は9月中旬に行われた1次ラウンドを快勝し、2次ラウンドの1回戦で新潟アルビレックスBBラビッツと対戦。第1クォーターを23-15としてリードすると、第2クォーター以降も2ポゼッションほどのリードを守り続けた。第4クォーター冒頭で怒涛の反撃を受け、残り6分51秒には1点差(66-65)に迫られたが、洪潤夏や岡本美優の3ポイントシュートで突き放し、77-71で勝利した。
そして、昨シーズンのリーグ戦で2017年以来のベスト4進出を果たし、勢いのあるシャンソンと2回戦で激突した。第1クォーターは20-22と東京医療保健大がわずかにビハインドを背負い、第2クォーターになっても一進一退の時間が続いた。それでも、伊森可琳が2本連続でスティールからの速攻を決めるなど、チームに勢いを与えるプレーを見せると、ポイントガードの古木梨子も小池遥に対して足を動かしたハードな守備でプレッシャーを与えるなど、泥臭いプレーでシャンソンを苦しめた。そして、この試合でゲームハイの25得点を挙げた岡本美優のバスケット・カウントもあり、東京医療保健大が第2クォーターを17-11とし、37-33と逆転して前半を終えた。後半に入っても2ポゼッションほどのリードを守り続けたが、前日の新潟戦と同様に第4クォーター残り4分13秒には1点差(68-67)に迫られた。それでも、ボールへの執着心で上回ることでフィフティ・フィフティのボールをモノにし、堅守を貫いて逆転を許さず、76-73で勝利した。
2次ラウンド 12月4日の試合結果
神奈川会場
東京医療保健大 76- 73 シャンソン化粧品シャンソンVマジック
白鷗大学 55- 71 デンソーアイリス
筑波大学 56-66 富士通レッドウェーブ
大阪会場
東京羽田ヴィッキーズ 66-84 日立ハイテク クーガーズ
姫路イーグレッツ 71-92 トヨタ紡織サンシャインラビッツ
愛媛会場
三菱電機コアラーズ 93-64 日本経済大学
アイシンウィングス 54-72 ENEOSサンフラワーズ
倉敷翠松高等学校 40-111 トヨタ自動車アンテロープス
皇后杯ファイナルラウンドは12月14日から18日にかけて、国立代々木競技場第二体育館にて行われる。なお、皇后杯はENEOSが9連覇中なだけに、新女王が誕生するのか、それとも女王ENEOSが連覇を2桁に乗せるのか注目だ。
ファイナルラウンド進出チーム
東京医療保健大
デンソーアイリス
富士通レッドウェーブ
トヨタ紡織サンシャインラビッツ
日立ハイテククーガーズ
三菱電機コアラーズ
ENEOSサンフラワーズ
トヨタ自動車アンテロープス
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