満田「ベンチメンバーが力強いプレーをしないといけない」
宇都宮ブレックスvs京都ハンナリーズの第2戦は前半終了時点で3点差と拮抗した。しかし、前半終了間際に右肩を痛めた久保田義章がその後プレーできず、時間が経つにつれてプレー精度を欠いた京都は後半を28-48とされ、最終スコア58-81で敗れた。
京都はジョシュ・スコットのインサイドプレーを止められず前半だけで14得点を奪われたが、シェック・ディアロもペイントエリアで力を発揮し10得点を挙げて対抗する。宇都宮のタフなディフェンスの前にイージーシュートが打てずに得点が伸び悩んだが、3ポイントシュートを8本中5本成功と高確率で沈めたことで30-33と1ポゼッション差で前半を終えた。
だが、冒頭に触れたように、京都は前半終了間際に肩を痛めた先発ガードの久保田が後半にプレーできなくなってしまった。それでも、水野幹太が連続で3ポイントシュートを沈め、ディアロがインサイドで奮闘し、ジェロード・ユトフがオールラウンドな活躍を見せるなど、久保田の穴をチーム全員で埋めていった。
それでも、竹内公輔にブロックされたユトフが速攻を止めようとしてアンスポーツマン・ライク・ファウルをコールされ、これで与えたポゼッションで喜多川修平にセカンドチャンスから3ポイントシュートを許すなど、宇都宮のベテラン勢の活躍の前に失速した。
どうにか8点ビハインドで最終クォーターを迎えたが、ティージェー・ロールの不在も響き、ディアロとユトフが34分超え、アジア特別枠のマシュー・ライトも30分超えと、プレータイムが増加したことでガス欠を起こしてしまう。その結果、マークが甘くなり宇都宮に11本中7本と高確率で3ポイントシュートを射抜かれ、一気に突き放された。
宇都宮はインサイドを制圧したスコット、要所でシュートを決め切り14得点を挙げた比江島慎はさすがのプレーを見せた。だがそれ以上に、7分弱のプレータイムで7得点を挙げた喜多川や、確実にスクリーンをヒットさせオフェンスリバウンドに絡んでポゼッションを確保した竹内など、ロールプレーヤーが存在感を発揮していた。
それを理解する京都のキャプテン、満田丈太郎は「自分も含めて、もっとベンチメンバーが試合の流れを引き込むような力強いプレーをしないといけない」と、コメントしている。「それが一番の課題。ジェロードやCD(ディアロ)を使って点を取るだけじゃなく、自分からもっとドライブして引き付けてもいいですし、そうすることで相手にも『どうせパスだろう』と思われない。それが成功したら必ず良い方向に向かっていけるし、宇都宮はそうでした。自分を生かすことで、他の選手の良さも生きる。自分たちはハードにやればやるほど、自分たちの持ち味が出る。そういうことを意識して今後に繋げたいです」
ロールプレーヤーの大切さをあらためて痛感したことは収穫と言える。それぞれに自覚が芽生え、チームが変わるきっかけとなれば、この敗戦の意味は大きなモノになる。
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