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準決勝では昨シーズンの決勝で煮え湯を飲まされた因縁のキャブズと対戦。

4月28日にTDガーデンで行なわれたホークスvsセルティックスのプレーオフ1回戦第6戦は、堅牢なディフェンスでセルティックスのフィールドゴール成功率をわずか36.2%(94本中34本成功)に抑えたホークスが104-92で勝利し、東カンファレンス準決勝に駒を進めた。

この日のホークスはとにかく守備が光った。試合開始からインサイドを徹底して固め、第1クォーターだけでセルティックスのシュート5本をブロックで阻止。活路を見いだそうと3ポイントシュートを多投するも決まらぬセルティックスにリズムを取り戻す余裕を与えず、ホークスは前半を41-33で折り返す。

セルティックスは絶好調のアイザイア・トーマスにボールを集め、トーマスのドライブでホークスの組織ディフェンスを揺さぶろうとするも、結局得点になるのはトーマスの個人技ばかり。トーマスは25得点10アシストと素晴らしいプレーを見せたが、チームのオフェンスは全く機能していなかった。

そんなセルティックスを、ホークスは第3クォーターを39-26で圧倒。第4クォーター序盤までにリードを28点(89-61)に拡大する。終盤、もう後がないセルティックスの怒涛の反撃、25-7のランを浴びて10点差(96-86)まで詰め寄られるも、ホークスは動じなかった。相手のファウルを誘いつつ、フリースローで確実に得点を重ねて試合を締めくくった。

これでホークスは4勝2敗でセルティックスを下しカンファレンス準決勝へ進出。次の相手は昨シーズンの東カンファレンス決勝で1勝もできず完敗を喫したキャバリアーズだ。昨シーズンはホークスがカンファレンス首位という立場ながら、2位通過のキャブスにアップセットを許しただけに、リベンジの絶好の機会がやって来たことになる。

ただ、今年のキャブズはレブロン・ジェームズだけではなく、カイリー・アービング、ケビン・ラブも万全な状態。チームの結束も、戦術レベルも1年前と比べて高まっていることを考えれば、ホークスにとって非常に難しいシリーズになるのは間違いない。

一方のセルティックスは、敗れはしたが今後に期待が持てる1年だったと言える。ヘッドコーチとして3年目のブラッド・スティーブンスが進めてきたチーム再建も軌道に乗り、キャストもそろいつつある。ホークスとのシリーズでも弱点となったフロントコートの補強をシーズンオフ中に実行するのは確実。1年後は再びポストシーズンの舞台に立っているだろう。

ホークスとキャブズの東カンファレンス準決勝は、5月2日からスタートする。