本大会出場決定の1分後に同国バスケ協会に出場確約の連絡

マーベリックスのルカ・ドンチッチが来年夏に日本、フィリピン、インドネシアの共催で行われるワールドカップ2023に、スロベニア代表として参戦することが分かった。ドンチッチは出場しなかったが、スロベニアはワールドカップ予選Window5でイスラエルとドイツに勝利し、本大会出場権を勝ち取った。

ドンチッチの本大会出場について、スロベニアのバスケットボール協会会長は、地元メディア『MMC RTV』でこう語っている。「ドイツ戦が終わった1分後に、ルカは出場を確約してくれた。正直に言うと、私たちは先に行われたイスラエル戦が終わった時に、彼の本大会出場を99%確信していた。ただ、彼が確約してくれたことで、大きな喜びと同時に安心感を得た。ルカが健康であれば、私たちに不安は全くない」

ドンチッチは豊富な代表経験を誇り、東京五輪では平均23.8得点、9.7リバウンド、9.5アシストの大暴れでチームを4位に導いた。また、今夏に開催されたユーロバスケット2022では準々決勝でポーランドに敗れたが、7試合に出場して平均26.0得点、7.7リバウンド、6.6アシストを記録している。

Window5は時差の関係でアメリカ時間の早朝ティップオフとなったが、ドンチッチはNBAのシーズン中にもかかわらずリアルタイムでスロベニア代表の試合を試聴していたと会長が明かした。「彼の代表への姿勢は本当に素晴らしい。イスラエルとの試合はダラスだと朝6時だったが、彼はこの試合を見ていた。アウェーゲームもある中、6時に起きて試合を見るのは簡単なことではない」

スロベニア代表にとって、ユーロバスケット2022のベスト8敗退は「明らかに失敗だ」と会長は語る。「私たちが学んだのは常に100%の力を発揮し、本当にチームが一つになることだ。そのためにはコミュニケーションが必要で問題を話し合い、その場で解決する必要がある。何よりも常に100%の状態でベストを尽くさないといけない」

絶対的な大黒柱のドンチッチが代表への高い忠誠心を示しているのは、チームが一つになるためにこれ以上ない程の好材料だ。彼がケガなくNBAのシーズンを乗り切り、来年の夏に自身初のワールドカップ出場を果たすことを楽しみに待ちたい。